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今どきのリーダーシップのありかた

これからは「高度な事務処理能力」が必要では、The New York Timesの翻訳記事のIQはもう古い。グーグルの5つの採用基準 超優良企業の採用トップが欲しがる人材とはの、第1の基準について、東日本大震災当日の私の経験を例に挙げながら、噛み砕いてみました。
残る4つの基準について見ていきましょう。

まず、第2の基準は「リーダーシップ。特に創発的な統率力だ。それは昔から言う種類のリーダーシップとは違う」。
第3の基準は「謙虚さ」。
これには2つの意味合いがあり、
「他者のよりよい発想を取り入れるために身を引く」謙虚さと、「謙虚でない人は学ぶことができない」という意味。
第4の基準は「主体性」。
元記事
では「ownership」。
辞書的な意味は「所有権」ですから、職務を自分のものとする、自分事とする、といったニュアンスでしょうか。

この辺りは相互に関連しているので、まとめて例を挙げますと、
東洋経済オンラインの宇宙飛行士界に見る、30代から「伸びる人」 世界一厳しい選抜試験で、選ばれる人とは?が、びっくりするくらいに対応した内容となっています。

つまり、最終試験の中で「「想定外の事態」を作りメンバーを動揺させて反応を見た」とき、自衛隊出身の油井亀美也飛行士は「できること、できないことを切り分けて優先順位をつけ、『こうしたらどうですか?』とメンバーに工程案を提案した。その案に従ってチームが動き始めると、油井はさりげなく引き下がった。リーダーを立てて、フォロワの立場に戻った」のだそうです。
カッコ良すぎて痺れます……なんていう感想は置いといて、重要なのは、これが、謙虚でありながら主体性のある、今どきのリーダーシップのありかただ、ということ。
「ガンガン突き進んで、仲間を引っ張るぜ!」というタイプのリーダーシップは、どうやら現代のニーズに合っていないようです。
(自分1人で突っ走らない)バランス感覚や、(自分1人でなくてチーム全体を)俯瞰する力、が必要なのかなあ、と感じました。
また、子どもの将来で、「知・情・意」の意(意思決定)にかかわる仕事につくために必要なことの1つとして挙げた「自分を客観視できる知性」にもつながりますね。

なお、「切り分け」は、サッカーで理解しよう、“分解”すればロジカルになれることをで強調した“分解”と同じですね。
困ったときは、分解すれば道が開けるんですね、やっぱり。

第5の基準、すなわち「いちばん重要性が低い採用基準は、専門性だ」。
とは言え、技術職は例外なんでしょうか、「技術職ならコーディング能力を判定する」そうですよ。

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プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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