弦楽器のボーイング(弓の操作)に悩んでいる人が多いようです。
ヴァイオリンだと、例えば、BOW-RIGHT ボー・ライトというボーイング矯正器が販売されています。
分数サイズ用もあります。
チェロでも、Bow Correctorというボーイング矯正器が販売されていますが、レビューによるとイマイチっぽいですし、そもそもフルサイズ用しかありません。
チェリスト磯部朱美子さんのブログ「チェリストのため息」のエントリチェロのボーイング矯正器によると、自作された方もいるようです。
私は、「kenjitakedaのブログ」のエントリボーイング矯正器開発!で自作されている矯正器を見よう見まねで作ってみました。
これだと、演奏中に弓が下がるのを防ぐことができます。
しかし、弓がずり上がってくることに対しては無力です。
子どもの場合、腕が短く、筋力もまだ足りないので、腕を十分に伸ばして弾くのに疲れると、だんだん弓が斜めになり(本当は弦に対して垂直に弾かなくてはならない)、しまいに指板(黒い板のこと)の上で弾くようになってしまいます。
それを防ぎたいのですが、指板は分厚く、何かを装着するのが難しい。
そこで、こういう物をテープで指板の裏に貼ってみました。
材料はモールです。
手芸用品店や100円ショップなどで売っています。
約25cmのモールを4つに切り、一方を丸め、他方をテープで貼るわけです。
効果は劇的でした。
弓がずり上がると、モールにぶつかり、不快な振動音がしますので、自分で気付いて軌道修正ができます。
弓がモールにぶつかっても、弓の毛が切れる心配はありません。
しかし、何度もぶつかっていると、モールが傾き、正しく弾いても振動音が発生するようになりますので、そのときはモールを微妙にいじったり、テープを貼り直したりして、モールが弦と弦の間の真ん中辺りに来るように調整する必要があります。
私はチェロについてはまったくの素人なのですが、チェロの先生から「画期的!」とお褒めの言葉をいただきましたので、公開することにしました。
同じような悩みをお持ちの方(とくにお子さん)のお役に立てれば幸いです。
【追記】2015.6.30
その後、モールには引っかからなくなったのですが、今度は、指板と駒の真ん中辺りで弓を斜めにして弾くようになってきたので、こちらのボーイングガイドを購入しました。
先生がみつけてくださっただけあって、効果があります。
分数チェロ用のサイズもあります。
Trackback
トラックバックはありません
Comment
私も2年前まで使いました。結果は?です。弓の触れ幅を、限定するのは無意味だと思います。なぜなら曲によってその時々によって弓の触れ幅はまちまちだからです。
赤坂さん、コメントありがとうございます。
弓の触れ幅ですか。私はチェロについてまったくの素人ですが、なんとなくおっしゃることはわかります。
おそらく、矯正するために短期間使うのがいいんでしょうね、そんな気がしました。