ブログ

子ども関連ニュースやブログエントリの感想や子ども周辺お役立ち情報、子ども関連活動の報告など、いろいろです

TBS「好きか嫌いか言う時間」に出演しました

2017年2月27日放映、TBS系列「好きか嫌いか言う時間」に、別名義(本名)で出演しました。
当事者ゲストとして「中卒ママ」と「高学歴ママ」それぞれ約10名が呼ばれ、子育てについて激論を交わす、という趣向の「討論バラエティ」です。
番組は、とても勢いがあって面白く、1つの完成された作品でしたが、それはそれとして、事前取材から収録、放映を通して自分が考えたことを記録しておこうと思います。

まず、番組のメインテーマ「学歴」について。
当サイトで私は、「学歴はどうでもいい」というニュアンスのことをよく書いていますし、実際、子どもにもそう言っています。
基本的にはそうなのですが、今回、収録前にあれこれ考えていて、「やはり学歴にも一定の意味があるのかもしれない」と思いました。

番組の中で、中卒ママさんの
「私は秘書やトラック運転手などたくさんの仕事をしてきた」
という話に対して、私が、
「秘書はAIに取って代わられるし、トラック運転手の仕事も自動運転車が普及したら、なくなる」
と反論して、ブラックマヨネーズの吉田さんに突っ込まれる、というくだりがありました。

実際の番組では別の話に進んでいきましたが、こういうやりとりについて私が想定していた、中卒ママからの再反論は、
「大卒の仕事のほうが、なくなるのは速い。だから、(借金=貸与型奨学金を利用してまで)大学に行く必要はない」
というもの。

これへの反論を、今回考えていて、
「大卒と中卒で(どちらにもできる)仕事の奪い合いになったとき、どっちが選ばれるだろうか? やっぱり大卒じゃないですか?」
というのを思いつきました。
他の条件がまったく同じであれば、一度でも努力したことのある人、向上心のある人、という意味合いにおいて、大卒が選ばれるケースが多いのではないか、という気がしたのです。
もちろん、中卒の人は努力していないとか、向上心がないとは、これっぽっちも思っていませんが、履歴書くらいしか判断材料がない場合には、そういうふうに見られやすいのかもしれないな、ということです。

ただ、これへの反論は簡単で、例えば、
「中卒は、早く社会に出て、クリエイティビティやコミュニケーションスキル、手元の技術を磨いてきた。知識を詰め込んできただけの大卒は、中卒には勝てない」
みたいな感じになります。
大卒、旗色悪いですね。

次に、番組の中で「好きか嫌いか」を問われたテーマの1つに、
「勉強は、学校ではなくて塾でするもの」
という考え方がありました。
私は「好き」の札を上げましたが(塾に限らず、家で勉強してもいいとは思っています)、高学歴ママの中でも「嫌い」の札のほうが多く、「じゃあ、学校では何をするの?」という流れで、
「学校は理不尽を学ぶ場所」
「自分が温室育ちで苦労したから、子どもは、早い時点で理不尽について学ばせるために、あえて公立小学校に入れた」
という私の考えが紹介されました。
私がよく使う言い回しだと、「学校は集団生活を学ぶための訓練の場」ということになります。
実際、みーちゃんは家に帰ってくると、「学校でいじめられた」とか「仲間はずれにされた」とか「みんな、言うことを聞いてくれない」などと話してくれます。
それを真剣な顔で聞きながら、私は、心の中で、
「おう、おう。期待通り、集団生活を学んでいるじゃないか」
と、ほくそ笑んでいるわけですね。

その後、番組では、「学校でアタマジラミをうつされて、転校することにした」という話になります。
これは実話です。
転校にはほかに3つくらい理由があるのですが、アタマジラミもたしかに理由の1つですから。

これについては、番組の中でもツイッターでも批判されたところで、批判は甘んじて受けます。
ただ、1つこのシラミ事件を通して私が学んだことは、
「世の中には、子どもの頭にシラミがいるとわかったときに、『とんでもない、早く駆除しなければ』と考える人と、そうではない人がいる」
ということです。

私は前者なわけですが、前者と後者の違いは、学歴によるとは思いません(番組では、学歴との関連を匂わせているように見えると思いますが)。
毎日シャンプーしていてもシラミはうつるので、清潔かどうかとも関係ないです。
「衛生観念」とは少し関係があるような気もしますが、例えば、ハエが周りをブンブンと飛んでいて、しばしば食べ物と一緒にハエを食べてしまうような地域は、日本の都市部に比べたら「衛生観念」は劣っているのかもしれません。
でも、その地域では、そんなの気にしてたら生きていけないでしょう。
その意味で、「早く駆除しよう」と考えるかどうかは、「衛生観念」とは少し関係があるけれど、少しずれるような気がします。

あまり具体的には言えませんが、その子どもが属する共同体内の文化の違いから、「早く駆除」することの優先度が決まるのかな、と考えています。
という次第で、番組では、中卒ママからシラミをうつされたようなことを言っていますが、言いたかったのは、私やみーちゃんが属する共同体とは違う文化をもつ共同体の人からうつされた、ということでした(そんなの、テレビでは伝わりませんよね)。
さらに言うと、(個別のケースではなく、あくまでも一般論で)この問題は子どもへの無関心(ネグレクト)や子どもの貧困問題ともつながるのかな、という気がしていますが、私の力不足もあり、番組の中ではそこまで話をふくらませることができませんでした。
この辺りは、引き続き考えていきたいです。

続・親子で考えるパラリンピック(家庭で行う探究型の学び)

親子で考えるパラリンピック(家庭で行う探究型の学び)の最後に、
「この「お知らせ」を起点として、これからの4年間、パラリンピックやオリンピック、さらには人間と科学技術について、親子で考えていく予定です」
と書きましたが、早速その機会が訪れました。

NPO法人 幼児教育従事者研究開発機構が主催し、株式会社 侍が共催、三菱商事が特別協賛している「DREAM AS ONE.×父子チャレンジアカデミーSPECIAL FES.」です。
学校で配布されたチラシで知り、申し込みました。
実施からだいぶ日にちが経って、記憶が薄れてきてしまったので、私の感じたこと考えたことメインになってしまいますが、レポートしたいと思います。

客観的なレポートとしては、公式サイトの活動報告や取材記事、例えば、FACTA ONLINEの夢の島競技場に8人のトップアスリートが集合。障がいのあるなしにかかわらずスポーツに親しむスペシャルフェスを開催!などをご覧くださいませ。

さて、こちらのイベントに参加しようと思った第一の目的、それは義足の体験でした。
みーちゃん制作の「お知らせ」にも書いたように、2012年のロンドンパラリンピック陸上走り幅跳びで金メダルを獲得したマルクス・レーム選手は、2016年のリオパラリンピックでも、8m21の大会新記録で金メダルを獲得しました。
リオオリンピックの金メダル記録は8m38。
17cmしか差がありません。
レーム選手は「夢はオリンピックに出ること」と言っています。
しかし、義足を付けていることを理由として、リオオリンピックへの出場は認められなかったようです。
義足を付けているのは不公平、ということでしょうか?
でも、記録を伸ばすために、シューズは日進月歩で改良されているわけですよね?
最新のシューズを履いていることは不公平ではないのでしょうか?
シューズと義足は、どう違うのでしょうか?
いったい、義足ってどんなものなんだろう――そういう趣旨で、体験しようと思ったのでした。

ところが、リオパラリンピック男子陸上400mリレー銅メダリストの佐藤圭太さんに励ましてもらいながら体験したものの、実際に履いてみると、かなり難しかったようです。
両脚の長さが同じだから義足を付けるとバランスを取りにくい、ということはあると思いますが、もっと根本的にバランスを取ることが難しい、ということのようです。
これで跳ぶとか、走るとか、すごいなあ、と思いました。
こちらの画像では、元陸上選手で大会アンバサダーを務める為末 大さんが、なんと両足に義足をつけて走っていますが、これは為末さんだからできることです!
パラ義足02

実際、パラリンピック5大会連続出場、陸上男子走り高跳び4位入賞の鈴木 徹さんは、
「競技用の義足は扱いが難しい」
と話していました。
画像のように、手を放して落下させたときに、どのくらい弾むか、あるいはバランスを崩して倒れるか、といった予測が難しいようです。
パラ義足01

義足のバランスを保てるポイントに適切な力が適切な方向に加わるようにして、義足の性能を最大限に引き出すのは、たぶん相当難しいのだろうと感じました。
前掲「親子で考えるパラリンピック(家庭で行う探究型の学び)」では、

「1つは、パラリンピックの意味が変わりつつあることへの理解です。
レーム選手やほかの選手がオリンピックへの出場を希望したとき、認めるべきでしょうか?
仮に認めなかった場合、東京パラリンピックで、レーム選手らがオリンピックの金メダル記録を上回る記録を出す可能性は、十分にあります。
そうなると、どこまで記録が伸びるのか、という興味から、俄然、パラリンピックを観るのが面白くなってきますし、なぜ義足をつけた選手はオリンピックに出られないのか、オリンピックとはそもそも何か、という本質までさかのぼって議論せざるをえなくなるでしょう。」

と、さも簡単に義足の選手がオリンピックの記録を上回ることができるかのような書き方をしてしまいましたが、それは、決して簡単な話ではないのです。
義足には弾力性がありますので、その点ではたしかに競技に有利ですが、動きを制御するのは人間の技術です。
その技術を味わうのがパラリンピック観戦の醍醐味、ということなのかもしれません。

「Yahoo!ニュース 個人」亀松太郎さんのアンドロイド研究の石黒教授「パラリンピックのほうが人間らしい」によると、石黒先生が、

「人間というのは、もともとの定義において『技術を使う動物』『技術を使うサル』だと言われているんです。技術と切り離したら、我々は猿になってしまう。だから、オリンピックは不自然だと思うし、何年か先かわからないですけど、少なくとも50年も経ったら、(オリンピックとパラリンピックの地位が)逆転していると思います」

と言っていたそうですが、そことつながりそうです。

結果的にみーちゃんが最も楽しんだのは、ウィルチェアーラグビーの体験でした。
日本代表でリオパラリンピック銅メダリストの池崎大輔さん、今井友明さんから直接指導を受けられるわけですからね!
パララグビー

年齢にしては度胸はあるほうだと思いますが、タックルがとても怖かったそうです。
お二人のデモンストレーションは、たしかに、吹っ飛ばされそうなくらいの、ものすごい迫力でした。
もちろん、子どもに対しては、体格を見ながら計算して仕掛けてくださっているわけですが、デモのイメージが残っていますから、本人はとてもドキドキしたと思います。
私は、ウィルチェアーは壊れないだろうか、直すのにいくらくらいかかるんだろうか、と、そっち方面でドキドキしていました(夢がなくてすみません…)。

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
生後106日以降のママ日記は有料とさせていただいております。有料とする理由含め詳細は「当サイトについて」をご覧ください。
取材(「取材してほしい」「取材したい」の両方)、お子さまの教育についての相談(実費申し受けます)などもお気軽にどうぞ。「お問い合わせ」からご連絡をお願いします。

月別アーカイブ
タグ

最近のコメント
最近のトラックバック
私のオススメ・その1
私のオススメ・その2
私のオススメ・その3
私のオススメ・その4
私のオススメ・その5
私のオススメ・その6
私のオススメ・その7
私のオススメ・その8
私のオススメ・その9
私のオススメ・その10
人気の投稿