唐突ですが、DeNA(ディー・エヌ・エー)のアプリゼミをダウンロードしましたか?
うちは先々週「小学校入学準備号」をダウンロードしたら、みーちゃんが「たのしすぎるー」と言うので、3月20日に配信が開始されたばかりの「小学1年生講座」も、早速ダウンロードしました。
「小学校入学準備号」は無料で、「小学1年生講座」も6月末までは無料なので、ダウンロードしてみて相性をチェックしてみようと考えています。
その際のチェックポイントを書く前に、まず、アプリゼミについてご存じない方もいるかもしれないので、簡単にご説明しておきますね。
アプリゼミは、ソーシャルゲームが楽しめるモバイルSNS「モバゲー」で有名なDeNAが昨年末リリースした通信教育アプリです。
ソーシャルゲームと言えば、無料だからと気軽にはじめたところ、ついつい夢中になってしまって、いつの間にかアイテム購入で散財している人が多いことが知られています。
それはつまり、DeNAが人の快感のツボを熟知していることを意味します(正確には、ソーシャルゲームメーカーが、なのでしょうが)。
そう聞くと、眉をひそめるママ・パパもいるかもしれませんが、ちょっと待って下さい、このDeNAとタッグを組んだのが、Eテレの教育番組を作っているNHKエデュケーショナルと筑波大学附属小学校、昭和女子大学附属昭和小学校、慶應義塾大学等の先生方なんです。
つまり、企画・監修はNHKエデュケーショナル、協力・監修は筑波大学附属小学校、昭和女子大学附属昭和小学校、慶應義塾大学等の先生方というわけで、ブランドイメージとしては申し分ないです。
さらに、その内容は「練習問題を繰り返すドリルとは一線を画した、本質的な理解をねらう内容」(DeNAプレスリリース教育とエンターテインメントの融合で楽しみながら学べる”エデュテインメント”を実現した教育アプリ「アプリゼミ」を提供開始より)とのことで、進研ゼミや公文にケンカ売ってるのか、くらいの強気な姿勢にしびれてしまいます。
しかも、月額980円(App Store、Google Playで購入すると1,000円)と、安い。
消費税増税をうけて、財布の紐を引き締めている家庭でも、「そのくらいならいいか」と思える絶妙な価格設定です。
加えて、iOS端末とAndroid端末に対応。
つまり、既に持っているスマホやタブレットにアプリをダウンロードする仕組みなので、新たに専用端末を買う必要がないのです。
アプリゼミの説明はこのくらいにして、7月以降も続けるかどうかを決める際のチェックポイントをいくつか挙げておきます。
1 「たのしすぎるー」は基本的に良いことだと思いますが、説明の中で言及したように「人の快感のツボを熟知している」がゆえの懸念として、“アプリゼミでしか勉強できない”ところまで行ってしまうと、さすがにマズイな、と思うわけです。
その辺りのさじかげんがお子さんの性格と合っているかどうか、“勉強ってたのしいなー。学校でも頑張っちゃおう”くらいに収まるかどうか。
2 「小学1年生講座」4月を見ると、さんすうが16コマ、こくごが18コマありまして、上記プレスリリースの「「1日10分」を目安」からすると、おそらく1日にさんすうとこくごとえいごのうち2科目の各1コマ、計2コマをやる、という設計だと思うのです。
ただ、1とも関連しますが、現実にはみーちゃんは、「たのしすぎるー」と絶叫しながら、1日(22分)でさんすう11コマを終了してしまいまして……。
私が横についていて、「今日はここまでね」とスマホを取り上げれば良かったのですが、上記プレスリリースにも「家庭で夕食の支度を待つ間などに楽しく集中して学べる」とありますし、それ(親がすぐ横で監視すること)は想定していないと思われます。
だいたい、「1日(22分)でさんすう11コマを終了」したことは「学習履歴」を見てはじめて気付いた(そんなに進んでしまっているとは思わなかった)くらいです。
DeNAプレスリリース通信教育アプリ「アプリゼミ」同じ勉強時間でより効率的な学習が可能で、学習効果も期待「小学1年生講座」の提供を開始によると、「1日の学習時間(分単位)を自由に設定できます」。
なので、設定すればいいわけですが、絶対、
「ママー、iPhoneがおかしいー!」
と走ってくる(というほど広い家ではないが)ことでしょう。
それにいちいち対応していると、天ぷら火災の危険もあり(毎日天ぷらを食べているわけじゃないけど)、機能として物足りない。
ここは、アプリのほうで、
「がんばってるね。きょうはさんすうはここまでにしよう。つぎはこくごだよ」
「きょうはいっぱいがんばったから、もうおしまいにしよう」
といったふうに管理してくれるといいなあ、と思いました。
そして、その後、紙のドリルなり、読書なり、カーン・アカデミーのようにどんどん自分のペースで進める教材なり、自分の自由な勉強に入って行く、と。
そういう勉強をはじめるときの儀式みたいな存在になってくれたら最高だな、と思いました。
だって、仕事でも勉強でも、はじめるのに一番エネルギーを使いませんか?
はじめてしまえば、すいすいはかどるんですが。
まあ、こういう機能を必要とする子(最後は大人=私の例でしたw)ばかりとは限りません。
ただ、断言はできませんし、この先、だんだん難しくなってくると事情は変わってくるとは思いますが、楽しいがゆえに一気にやってしまうタイプのお子さんは、みーちゃんだけではなくて、そこそこいるんじゃないかと思うのです。
そういう子の場合、現状のアプリゼミだけでは「1日10分」家庭で学習させて、勉強の習慣付けをする、という目的が達成できないわけですね。
それでも、学校でやっている内容がちゃんとわかっていることが確認できればいいわ、と割り切れるかどうか。
あるいは、今月のアプリゼミが3日くらいで終わっちゃったから、残り27日は他の勉強をやろう、と切り替えができるかどうか。
3 DeNAプレスリリース教育とエンターテインメントの融合で楽しみながら学べる”エデュテインメント”を実現した教育アプリ「アプリゼミ」を提供開始には「学習を「楽しい」と感じられるよう最適の「難易度バランス調整」を行う」と書かれていて、「小学校入学準備号」には3段階の難易度がデザイン的には用意されていたんですが、一番簡単なモードしか選べないようになっていたんですよね。
どういうことだろう?
それはともかく、2との関連で、ビッグデータを使った全体的な難易度調整だけではなくて、将来的には個別の難易度調整までやってほしいと思っていたら、やるみたい。
DeNAプレスリリース通信教育アプリ「アプリゼミ」同じ勉強時間でより効率的な学習が可能で、学習効果も期待「小学1年生講座」の提供を開始によると、「「小学1年生講座」では、今後カリキュラムが進むにつれ、子どもの成績やつまずきに応じたメニューの出し分け(個別最適化)が行われます」とのこと。
プレゼントのオススメ「タブレット」で「学習内容の質と量がお子さんにあっているかどうかを吟味する必要がありますね」と書いた者としては、大いに期待しちゃいます。
4 あとは、基本的に1年生では必要のない機能ですが、プレゼントのオススメ「タブレット」でも触れたように、2ケタ以上の割り算や分数、文章題の場合、どこで間違えたかが、本人がわかるだけではなくて、あとで親が確認できるかどうか、英単語の発音の良し悪しを判定してくれるかどうか、といったところも注目していきたいと思います。
DeNAプレスリリース教育とエンターテインメントの融合で楽しみながら学べる”エデュテインメント”を実現した教育アプリ「アプリゼミ」を提供開始によると、「今後2015年春に「小学2・3年生」、以降「小学4・5・6年生」講座を順次立ち上げ、将来的には中学・高校までの展開も見据えています」とのこと。
みーちゃんの学年がアプリゼミ一期生となったことは、全くの偶然ではありますが、スマホは悪か?で、「子どもの将来を真剣に考えた場合、スマホやタブレットにさわらせない、という選択は“ありえない”」とまで書いた者として、とても嬉しく感じています。
【追記】2014.3.25
続編を書きました。よろしければ、どうぞ。
いよいよ来るぞ、学習の個別化――スマイルゼミの場合
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