2009年05月

隣りの建て替え判明(26週5日)

 さんざん悩んで助産院を移ることにして、一件落着、あとは出産に備えるだけ、と思っていたかあさま。
 甘かった。
 この日、隣りの社員寮が取り壊され、マンションを建てる計画が明らかになりました。
 しかも、ちょうど予定日のあたりから取り壊しがはじまり、基礎工事と続きます。
 ということは、生まれたばかりのみーちゃんたーちゃんがひたすら寝て暮らす半年くらいの時期に、南側の窓の外が防音壁一色になり、ガンガンと音が鳴り響く。
 う~ん、いくら都会生まれの赤ちゃんの宿命とはいえ、これはかわいそうかも……。

助産院を変える(26週2日)

 この日、助産院を変えることに決めました。
 初健診を担当した助産師さん(助産院で初健診(25週0日)を見てください)には、そのとき、かあさまの不快感を伝えて(どういう言い方をしたかはもう忘れちゃいましたが)、
「1回目だから、力が入って、いろいろ言っちゃいました」
と、謝罪(?)の言葉をもらってはいたのですが、それで帳消しにはできないナニカを感じたからです。

 かあさまが一番イヤだったことは、家庭事情を聞かれたことでした。
 それも、根掘り葉掘り。
 30代後半ともなれば、そりゃあ、いろいろあります。
 ま、あとで、先方としては一応、聞く理由があったと判明するのですが(としても、本当に聞くべきことを聞いていないというミスがあったのですが)、その時点では、なぜこんなことを聞かれているか、さっぱりわからず、
〈興味本位か!〉
と怒り心頭に発していました。

 もう1つポイントとなったのは、“それで帳消しにはできないナニカを感じたこと”が、出産場所選択において、とても重要だと気づいたことです。

 『キャリア出産という選択』(大橋由香子&プロジェクトY著、双葉社刊)という本によると、一般的な病院でのお産の場合、

 分娩台や金属製の医療器具、強烈なライトなど病院独特の雰囲気で妊婦は緊張し、アドレナリンが出てくる。
 アドレナリンは血管を収縮させる。
 血管が細くなると子宮に流れる血液の量が少なくなり、赤ちゃんにも妊婦にも十分な酸素が行かなくなる。
 妊婦の筋肉や産道もかたくなり、胎児仮死などの異常が起きやすくなる。

ということなのだそうです(ちょっと誇張しすぎな気もしますが……あくまでも一般論ということで)。

 だったら、リラックスしてお産に臨むことがことができればいいわけですが、人間の気持ちのコントロールとは難しいもので、そう簡単にリラックスできるわけではありません。

 再び『キャリア出産という選択』から引用しますと、助産院でのお産のメリットは、

 初対面の医師や看護師、助産師に励まされても、リラックスするのは難しいだろう。
 これに対して、助産院だと、家庭的な雰囲気の中で、リラックスできるし、いろんな話をし、信頼関係ができあがっている助産師たちに囲まれて、好きな体勢で、自分のペースで出産できる。
 医療的な処置が必要になったら直ちに健診で通いなれた病院に送り出してくれる。
 安心感があることで、血液の流れも良くなり、安産につながる。

ということなのだそうです(これも一般論ということで、ご理解いただきたく)。

 これに加えて、かあさまは、助産院・助産師ならどこでも、誰でもいいわけじゃなくて、自分が信頼できる助産院・助産師、もっと言えば、自分が好きな助産院・助産師と一緒にお産をすることが安産につながるんじゃないか、と考えたんです。

 言い換えると、お産のまさに現場にいる人に対して、
〈この人、大丈夫かなあ〉
とか、
〈この人、なんか好きになれないなあ〉
という気持ちを持っていると、それだけで、もしかしたら、安産の妨げになってしまうかもしれない、ということです。

 かあさまが、初健診を担当してくれた助産師さんに対して、“それで帳消しにはできないナニカ”を感じたのであれば、その助産師さんのいる助産院でお産をすべきではない。
 そう考えたのです。

 もちろん、どの助産院が好きか嫌いか、どの助産師さんが好きか嫌いか、は人それぞれ。
 かあさまが“それで帳消しにはできないナニカ”を感じた助産師さんに対しても、たぶん同年代の妊婦さんであれば、
〈フレンドリーで、でも、てきぱきしていて、安心できるわ〉
と感じるんじゃないかと思います。

 ほんと、人それぞれ
 こればっかりは、自分で見て、感じるしかない。
 そのためには、いろんな助産院を見学するべきだと思います

 結局かあさまは、
〈なんだかとっても、居心地が良かった〉
と感じた助産院(別の助産院を見学(25週3日)を見てください)に移りました。
 あとから聞いた話では、逆方向の選択をした妊婦さんも、過去にいたらしいです。
 ほんと、人それぞれ。

 ただ、結果的に安産だったから良かったものの、妊娠7か月で助産院を移るのは、けっしておすすめできることではありません。

 別の助産院を見学(25週3日)でも言いましたが、助産院は、要は個人商店です。
 病院以上に、助産院には個性があります。
 助産院で産もうと考えている方は、もっと早い時期に、いろんな助産院を見学して、自分がリラックスできそうなところを慎重に選んだほうがいいと思います

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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