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子どもの将来・その2

昨日、「財政破綻、放射能汚染――“ジャパンリスク”を 嫌気した富裕層の「日本脱出」が始まった!|今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ|ダイヤモンド・オンライン」という記事を読みました。
この記事自体は、「週刊ダイヤモンド、みんな買ってね!」という趣旨の、勢いの良いというか、やや煽り気味の記事でして、とくにお勧めはしませんが、その中に大切なことが書いてあったので、そこだけシェアします。

それは、高校生の娘さんをカナダへ「脱出」させた病院経営者のエピソードの後に書かれていた、
「そもそも企業を経営する富裕層は、自らの会社自体が海外進出しているケースもあり、アジアを中心とする海外はすでに活動拠点の一部になっている。そのため、本人や家族も海外に脱出することへの抵抗感は少ない」

という一節です。
「子どもの将来」「情以外の職域を選ぶなら、どこでも暮らせる適応力と語学力が必須」と書きましたが、それをクリアしている親たち、子どもたちが、相当数いる、ということですね。
そういう認識を持っておく必要があると思います。

自分が、仕事やプライベートで海外と接点のない生活をしている場合、子どもにだけ「どこでも暮らせる適応力と語学力」を身につけさせようとしても、なかなか難しいと思います。
子どもに、
「なんでえいごを、べんきょーしなきゃいけないの?」
と聞かれても、説得力のある答えはできないでしょうし。
ということは、親がまず、意識改革をする必要があるのではないかと。

私自身、生まれも育ちも東京で、就職先も「東京以外に会社がないから」出版社を選んだくらいの(それだけが理由ではないけど、それが決定的な理由ではありました)東京好きでした
「イタリアで食べるイタリアンより、東京のイタリアンのほうがおいしいじゃん」
「何が楽しくて、何時間も飛行機の中に閉じ込められて、日本語の通じないところへ行くのだろう」
みたいなことを考えている人間でありました。

その私が、今、
「10年後にはフランスで仕事をしていたい」
みたいなことを真剣に考えています。
予兆はあったけど、転機は3・11と原発事故でした
この数か月、かなり頑張って意識改革に努めたことを告白しておきます。

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Comment

  1. geny says:

    「何が楽しくて~」共感します。留学希望のキャリア向けに英会話レッスンがありましたが、私は「留学なんてめんどくさいな~」と思ってスルーしていた異端児です。

    「日本語しか分らないということは、鍵穴から世界をのぞいているようなもの」と聞いたことがあります。

    語学力を磨いて、「ドアを開けて世界を見たい」と思うようになりました。

  2. 渡辺リエラ says:

    genyさん
    コメントありがとうございます。
    共感していただいて、良かった! 「そんなこと考えているのは、オマエだけだよ」とか書かれても仕方ないと、腹をくくって書いた記事だったので(笑)。

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プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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