ブログ

プレゼントのおすすめ スピーカー

プロフィール欄に書いてあるように、みーちゃんの誕生月は7月です。
今年の誕生日プレゼントは、iPad Airとスピーカーでした。
「高価な物を2つも!」
という感想をもつ人がいるかもしれませんが、
「家の備品を誕生日プレゼントという名目で購入した、ヒドイ親」
という評価もありえます。
ま、自分では、2つのハードで養うことのできる力をプレゼントした、というふうに理解しています……。

さてさて。
3か月以上経って、iPad Airに関していっぱい書きたいことがあるので、それは整理してからにして、このエントリでは、なぜスピーカーがおすすめなのか、について書きます。
なぜスピーカーがプレゼントとしておすすめなのでしょうか。
それは、スピーカーが子どもの耳(聴覚)の育ちに対して大きな影響力をもつからです。

そもそも、なぜ子どもの耳の育ちを気にしなければならないのでしょうか。
それは、どうやら子どもの頃が、音を聴き分ける能力が伸びる時期のようだから、です。
例えば、『お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』(相良敦子著、文春文庫)には、3歳から6歳が音の敏感期であると書かれています。
(リンクがうまく貼れないので単行本に貼りますが、文庫もあります。)

『リトミックってなあに』(岩崎光弘著、ドレミ楽譜出版社)によると、音感やリズム感を身につけるのは、3歳から5歳ぐらいのときがいちばん適切だそうです。

念のため書いておくと、これは、楽器を習え、という話ではありません。
『リトミックってなあに』によると、楽器を習うのは、少なくとも4歳になってからのほうがよいそうです。
同書によると、「音楽教育のとても盛んなハンガリーでは、かつて『楽器を習う時期は7歳では早すぎる、しかし8歳では遅すぎる』と言われていた」そうですよ。
8歳では遅いと言われるのは、8歳からでは音感やリズム感を身につけるのが難しいからなのか、8歳からでは指の動きを覚えるのに時間がかかるからなのか、それとも他の理由なのかは、よくわかりません。
いずれにせよ、楽器を習うにしても、習わないにしても、必要なのが「音を聴き分ける能力」なわけです。

この場合の「音」は音楽に限りません。
語学も含みます。
小学校の英語教育をやるべきか、どうやるべきかでも紹介しましたが、『こんなふうにはじめてみては 小学校英語』(久埜百合著、三省堂刊)では、
「9歳の言語習得上の壁を越えるまでに英語の音声の流れにふれさせておくことが必要不可欠」
と書かれています。
「9歳の言語習得上の壁」とは、要するに、羞恥心が出てくることですが、それまでに英語の音やリズム、イントネーションに慣れておくことが大切なのです。
意味や文法は後回しでいいから、とにかく身体に「英語の音声の流れ」を叩き込んでおくわけです。
同書は、
「学年が進むにつれて聴覚によって認識したものを表現する能力は確かに伸びていくものの、微妙な音素の差をとらえる能力では、低学年のほうがすぐれている」
「日本語の音体系で育った者には、英語のリズムやイントネーションを身につけることが大変難しく、各音素(子音、母音を含む)の発音と同様、あるいはそれ以上に訓練を要する」
といった指摘もしています。

結局、「音を聴き分ける能力」に関しては子ども時代が鍵であるようですが、具体的に何歳がピークなのかは、はっきりしませんし、ひょっとしたら音楽と語学ではピークも違うのかもしれません。
科学研究費助成事業データベースによると、今まさに〈音楽家の耳〉トレーニングと『聴覚』の敏感期の音楽基礎教育プログラムという研究がなされているようなので、その成果発表を興味深く待っているところです。

さて、音楽についても、語学に関しても、「音を聴き分ける能力」が重要なのはおわかりいただけたかと思います。
では、なぜスピーカーが「音を聴き分ける能力」にとって大切なのでしょうか。
「コンサートに連れて行ったり、英語のレッスンを受けたり、ナマの音を聞かせたほうがいいわ」
と思う人もいると思いますが、ちょっと考えてみてください。
コンサートに行くのは、年に何回ですか?
英語のレッスンを受けるのは、月に何回ですか?
年に数回、月に数回、それはそれで「音を聴き分ける能力」を鍛えているだろうとは思いますが、量が全然足りないと思いませんか?
1年は365日、1月は約30日あるのです。
家で音楽や外国語に触れる時間のほうが圧倒的に長いですよね。
そこを軽視して、どうしますか?
実は、私自身、つい最近まで、本物の音を聴かせることが必要じゃないかと、ライブの音を聴かせることにこだわって、face to faceのレッスンやコンサートのほうばかり目を向けていました。
ですが、よく考えてみたら、テレビ、ラジオ、映画、音楽単体など、録音された音を家で聴く時間のほうが何倍もあるわけです。
それならば、そこの音を改善するほうが先決だと、声楽をやっている知人からアドバイスをもらって、ようやく気付いたのでした。

うちでは以前から、音楽や、英語、フランス語、中国語といった外国語を、テレビやラジオやCD、PC、タブレット、スマホを使って、いっぱい聴かせていました。
音を耳に叩きこんでおく感覚ですね。
そういうニーズにピッタリなのが、TIMEDOMAIN lightです。

音が正確に、シャープに聴こえてきます。
耳に音が飛び込んでくる感覚です。
「タイムドメイン理論」に立脚しているそうで、従来のスピーカーとはまったく異なるものらしいです。
だからでしょうか、普通、スピーカーでは、2つのスピーカーと聴き手が三角形をなすような位置関係でないといい音に聴こえない、と言われますが、TIMEDOMAIN lightでは、遠くにいてもはっきりと聴き取れますし、近くにいるときと聴こえ方が変わりません。
TIMEDOMAIN社のTIMEDOMAIN lightのページには、
「語学学習のヒアリングなどにもぴったり。口の形や開き方、舌や歯の位置までわかるほど会話をハッキリと聞き取ることができます」
と書かれていますが、これはその通り。
決して誇張ではないです。
音の固まりとしての英語の文に触れさせて、耳や口を軽く鍛えておくには最適のスピーカーです。
英語の教材をお持ちのご家庭も多いと思いますが、このスピーカーで聴けば、最低でも効果倍増、うまくいけば5倍くらいの効果が期待できると思いますよ。

音楽についても、「聴く勉強」には最高!
クラシック音楽で言うと、声楽曲や、無伴奏かピアノ伴奏程度の器楽曲、室内楽くらいは、いい感じです。
自分が練習している楽器の音がクリアに響いてきて、「ああ、ここではこんな音を出しているんだな」ということがよくわかります。
反面、交響曲は厳しいです。
さまざまな楽器の音がバラバラに聴こえてきて、耳に突き刺さるようで、思わず「うるさい!」と叫びたくなるほど。
私のPCに接続している、Logicoolという会社の1000円くらいのスピーカーのほうが、全体のハーモニーとしては良く聴こえます。
TIMEDOMAIN lightがうるさい、は言い過ぎかもしれませんが、少なくとも、落ち着いて音楽鑑賞しようという用途には向きません。
同一価格のTIMEDOMAIN miniか、上位機種のほうがふさわしいと思われます。

なお、ECLIPSEのTD-M1も「タイムドメイン理論」に立脚したスピーカーです。

Air Playに対応していますし、デザイン的にも目玉おやじ風でかわいいです。
ですが、お値段は本体価格125,000円なり。

一方、TIMEDOMAIN lightはTuneUpも含めて、税込42,500円。
ただ、Air Playに対応していないので、iOS機器と線でつながなくてはなりません。
いちいちつなぐのは面倒だし、引っかかって転んで、機器を壊す危険もあります。
逆に言えば、ヘッドフォン端子につなぐという単純さゆえ、すぐにみーちゃん1人で操作できました。
しかも、iOS機器以外の、例えば、数年前に1万円以下で買ったCDラジカセにつなぐことも可能です(ウソのようにいい音になります)。

以上、スピーカーがプレゼントとしておすすめな理由、そしておすすめのスピーカーのご紹介でした。

Trackback

トラックバックURL:

トラックバックはありません

Comment

コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
生後106日以降のママ日記は有料とさせていただいております。有料とする理由含め詳細は「当サイトについて」をご覧ください。
取材(「取材してほしい」「取材したい」の両方)、お子さまの教育についての相談(実費申し受けます)などもお気軽にどうぞ。「お問い合わせ」からご連絡をお願いします。

月別アーカイブ
タグ

最近のコメント
最近のトラックバック
私のオススメ・その1
私のオススメ・その2
私のオススメ・その3
私のオススメ・その4
私のオススメ・その5
私のオススメ・その6
私のオススメ・その7
私のオススメ・その8
私のオススメ・その9
私のオススメ・その10
人気の投稿