そろそろ申し込みの締切じゃないでしょうか?
うちは、2歳児クラスのときは2010年度「ちいさなかがくのとも」(3歳~5歳向き。詳しくは福音館の月刊絵本 その1をご覧ください)を、3歳児(年少児)クラスのときは2011年度「ずかんライブラリー」(たしか5歳以上向き。詳しくは福音館の月刊絵本 その2をご覧ください)を申し込みました。
その後の話がまだだったので、しますね。
4歳児(年中児)クラスのときは、迷った挙句、結局、2012年度「こどものとも」「かがくのとも」(年長児=5・6歳向き)の両方を申し込みました。
「こどものとも」は「ものがたり絵本」で、「かがくのとも」は「かがく絵本」です。
何を迷ったかと言うと、この頃には既に、フィクションにはあまり興味を示さず(たまにお気に入りが生まれるが)、ノンフィクションに食いつく、という傾向が出ていたため、好きなもの=ノンフィクションを心置きなく読ませるか、苦手なもの=フィクションの面白さをアピールするか、で迷ったわけです。
で、絞り込めずに、二兎を追うことにしたわけでありました。
振り返ると、「こどものとも」で比較的よく読んだのは、5月号「せいそうせんのくりんまる」と8月号「おおばっちゃんちにまたきてたんせ」、11月号「ひとりで おとまり」のような、ノンフィクションに近いものでした。
でも、たまたま「死ぬ」という言葉を頻繁に口にする時期があり、そのときは、家族の死を乗り越える物語である10月号「きのうえの トーマス」を何度も読ませました。
ちゃんと受け止めているように思えましたし、しばらくすると「死ぬ」「死ぬ」言わなくなりました。
あと、2月号「おるすばん」は不思議系の、ある意味とてもフィクションらしいフィクションなのですが、これは気に入ってよく読みました(こういうタイプのお話は保育園ではあまり読まないからかなあ、と想像しています)。
それで気づいたのは、フィクションが苦手なわけではなくて、保育園で十分に読んでもらっているから、家でまで読もうとは思わないんじゃないか、ということでした。
一方、「かがくのとも」でよく読んだのは、10月号「こまゆばち」と12月号「しわしわ かんぶつ おいしいよ」でした。
意外と読まなかったです。
それはノンフィクションへの関心が薄れたというより、もう年中組ともなると、実物を見る機会があったり自分で実際に作る機会があったりしますし、Eテレの「ピタゴラスイッチ」や「大科学実験」を繰り返し観ていましたから(この辺りの番組についてはテレビで子育て――算数・理科・社会・音楽・体育テレビで子育て――ノンジャンルをどうぞ)、絵本という回路の優先順位が下がった、ということかと思います。
1年が終わった段階で振り返ると、ノンフィクションを心置きなく“読ませる”こともできず、フィクションの面白さを改めてアピールすることもできず、その意味では、まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」になってしまったわけです。
しかし、ノンフィクションへの興味が失われるどころか、ますますノンフィクション大好きになり、また、フィクションが嫌いなわけではないことも確認できたので、(保険というか安心料として)申し込んでおいて良かったと思っています。
5歳児(年長児)クラスのときは、2013年度「みつけようサイエンスの世界ライブラリー」(5歳~小学生向き)を申し込みました。
「アメリカで40年以上読まれ続けている科学絵本シリーズの中から、知ること、考えることの楽しさを伝える選りすぐった作品を一堂にそろえました。動物や植物、命や身体のことから、気象まで、子どもたちを興味深い「かがく」の世界に案内します」
という惹句通りの、素晴らしいシリーズでした。
1年12冊分となると軽く1万円を超えるため、気軽に薦めるわけにはいきませんが、1冊ずつ購入することもできますし、「プレゼントしたいんだけど」と言われたときの候補としていいんじゃないかなあ、と思います。
うちも、「本を買いなさい」とみーちゃんの祖父からもらったお金で申し込みましたし。
みーちゃんの一番のお気に入りは10月「せかいは なにで できてるの? こたい、えきたい、きたいのはなし」です。
けっこう難しい話だと思うんですが、導入もうまいし、わかりやすいです。
たまたま、飴作りを見学して、熱い飴の液体が冷めると固体になる、というのを実感していたことも、関心を高めたのかもしれません。
まだ未消化のタイトルもありますし、あと数年は楽しめそうです。
そのうち、英語で書かれた原書も読ませたいなあ、と思っています。
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Comment
「こどものとも」「かがくのとも」なつかしいですね。
私も子供が小さい時、毎月買って読んでやってました。0歳から読み聞かせをしていたので、2歳のときには文字認識ができるようになっていました。(ここは大切ですが「読める」ではなく文字認識=文字の区別ができる、です)
ずっと読み聞かせを続けていたので、とても本好きになりました。
ただ二人目は、虫が大好きな子で、本より虫!という子だったのと、親もちょっと手抜きをしたこともあり、残念ながら本好きにはなりませんでした。おかげで、高校受験の時、「お父さんが読み聞かせをしてくれなかったから、文章がちゃんと読めない。問題がスッと理解できない」と非難されてしまいました。
モウシワケナイ。
ジム・トレリースの「読み聞かせ。この素晴らしい世界」など参照
さて、ノンフィクション、フィクションの好みですが、親としては同じように両方読み聞かせをしてやるのがよいと思います。うちの子は両方読みますが、フィクションの方が好きなようです。私はノンフィクション好みです。
私は読書指導、図書館教育を永年してきましたが、好みがどちらかに偏るようです。両者の間には結構壁があるようです。
赤木かん子という読書の専門家は、好みははっきり違うと言っています。
ついでに言えば、多くの学校の先生は、読書指導をしてくれません。親がするしかないので、一日も早く(0歳から)読み聞かせをし、子どもがいつでも本を手に取れるよう、子供の周りに本を置いておきましょう。
「こどものとも」などは購入の必要がありますが、一般に絵本は値段が高いので地域の図書館を併用するのがベストです。
今、教員養成大学で教えていますが、教員志望の学生の大部分は本好きではありません。むしろ本を読みません。
少数の本好き、読書を良くする学生の多くは、子どもの頃読み聞かせをしてもらった、図書館によく連れて行ってもらったと言っています。
ほっておいても本好きになる子は少数いますが、フツーの子は読書指導をしてやらないと本を読むようにはなりません。
読書力は、親が子供に残せる一生の財産です。
山田先生
コメントありがとうございます。
「教員志望の学生の大部分は本好きではありません。むしろ本を読みません」に驚愕です!
昔は、先生と言えば地域を代表する知識人、だったかと思いますが、今は違うのでしょうか……。もちろん、スポーツ好き、話し好き、子ども好き、いろんな先生がいたほうがいいとは思いますが。
そうだとすると、ますます家庭での読書指導が大切になりますね。