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福音館の月刊絵本 その1

福音館の月刊絵本の申込書を保育園からいただきました。
ご存じない方もいるかもしれないので、簡単に説明しておくと、申し込むと、毎月1冊の絵本が1年間、園経由で届く、というシステム。
すべて新作で、評判が良かった物が一般向けに販売されるようになる、という流れのようです。
あの『ぐりとぐら』も、月刊絵本がスタートだったそうですよ。

うちは、2歳児クラス、3歳児クラスと、過去2年、申し込みました。
0歳、1歳の時、なぜ申し込まなかったかは謎です。
申込書が配布されなかったか、赤ちゃん向けのシリーズがなかったか……そんな事情だった気がします。

2012年度は3年目となります。
いろいろシリーズがあって、
「どれにしようかな」
と迷ってしまったので、まず、過去2年を振り返ってみます。

2歳児クラス時
2010年度「ちいさなかがくのとも」(3歳~5歳向き)
4月 はい! うさぎです
 うさぎを抱っこする話。みーちゃんお気に入り。毎晩こればっかり読んでた時期もありました。みーちゃんの“動物好き”にかなり貢献してくれた1冊。
5月 もりの ひかり
 お父さんと森へ行った話。絵の具で表現された光が、とってもきれい。
6月 ひめぼたる
 お父さんと夜の森へ蛍を見に行く話。これも光がきれい。読んでイメージをふくらませてから蛍狩りへ行くと、きっと楽しいと思います。
7月 くさはらの わたしの へや
 草原にシートを敷いて寝っ転がっていると、いろんな虫がやってくる話。大人目線からは「至福の時間」と感じるのですが、読んだ回数は、比較的少なめ。子どもは自分が動くほうが好きなのかな? 虫が細密に描かれているのですが、図鑑のような、絵本のような、もどかしさがありました。
8月 なみとび
 海で波飛びをする話。海へ行く電車の中で、海を眺めながら読んで、海へ着いたら早速、親子で波飛び。楽しさ倍増でした。色がとてもきれいで、ザザーっという波の音が聞こえてくるような気がしました。海の色の変化や子どもたちの描写から、1日の時間の流れも感じました。実はスゴイ本だったのかも。
9月 カフェバスくんが いく
 コーヒーやサンドイッチを売るカフェバスが、駅前やオフィス街や公園へ行く話。みーちゃんの超お気に入り。絵のタッチがおしゃれ。
10月 でんきの でばん
 暗くなってきて、おうちへ帰る話。難しいかな、と思いましたが、意外と出番多いです。リアリティがあるからかな? 保育園を出ると辺りは暗い……そんな季節にぴったりの本。
11月 もりの みんなの やまぶどう
 母子で山葡萄を採りに行って、ジャム作りしながら、同じ木の山葡萄を動物たちが食べている様子を想像する話。都会っ子の母子には、うらやましい限り。田舎暮らしの気分を味わえる、贅沢な本。
12月 ぺんぎん ぺんぎん ドボン ドボン
 ペンギンたちが海へ潜って、えさを取る話。ペンギンとアザラシしか出てこない。絵はきれいなんだけど、テレビの動物ドキュメンタリーのリアルさや、イマドキの水族館の迫力には負けちゃうかなあ?
1月 ごろん ごろん ねんどマン
 粘土をこねて、型抜きを使って、たくさん人形を作る話。粘土は写真、手は絵。面白い本だと思うけど、どちらかと言うと、自分で粘土をこねるか、アニメーションで見たい内容でした。だからかな、読んだ回数は少なめ。
2月 かたゆき
 朝早く“かたゆきわたり”をする話。これが一番読んだ回数が少ないかも。雪にいろんな表情がある、ということが、都会っ子にはピンとこないからだと思います、哀しいけれど。
3月 ぐるぐるわわわ
 うずまき=ぐるぐると輪を自然の中に見つける話。面白かったけれど、飽きるのが早かったかな。お散歩の時、「これ、わわわだね」という感じで、実生活に取り込めたら目的達成、という感じの本。

こうやって振り返ると、けっこう打率良かったなあ。

一番良かったのは、ヴァラエティ豊かなこと
もともと、親が絵本を選ぶと、系統がどうしても偏ってしまうと思ったので、新鮮な出会いを期待して申し込んだのでした。
その期待通り、4月や12月のような動物ものから、6月や11月のような自然と親しむ系、9月、10月のような都会系、8月、3月のような真似しやすいものまで、さまざまでした。

テーマだけではなく、画風もさまざま
書店に並ぶ絵本って、どれも同じに見えてしまうことがあるのですが、月刊絵本ではそういうことはなかったです。
実験的だったり、ハッとさせられたり、大人が見ても面白かった。
たしか、「初めて絵本に挑戦します」というアーティストもいたような。

ただ、科学系というか、ノンフィクション系の絵本は、テレビや写真、実物がライバルなわけで、共存のしかたが難しいのかな、とも思いました。
とは言え、8月、10月のような、自然と子どもの生活とがつながって、その接点にいろんな感情がわきあがるようなものは、絵本にしか表現できない世界だな、と感じました(一般販売してほしいなあ)。

親の立場から言えば、うまく使い分けると効果倍増、ということですね。
「ちいさなかがくのとも」についてまとめるなら、Eテレなど、子ども向けの科学や自然、工作などの番組を見せるにはまだ早いけど、そういったものに親しませておきたい……という段階にぴったりだと思いました。

長くなってしまったので、2年目の本については次回。

続編はこちらです。
福音館の月刊絵本 その2
福音館の月刊絵本 その3

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プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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