東スポWebの全国屈指の進学校の花園出場に「歴史が動いた」(2013年11月18日 16時00分)という記事を読みました。
記事によると、「埼玉県立浦和高校が16日、全国高校ラグビー埼玉県大会決勝で県立深谷高校を14―7で破り、54年ぶり2度目の全国大会出場を決めた」そうです。
こうした“文武両道”は最近では珍しくないようで、「公立の学業の名門校では近年、秋田や福岡が全国大会に出ている」とのこと。
「みんな国立大志望」ですが、大阪・花園ラグビー場で行われる全国大会は年末年始に開催されます。
「2勝して年を越すと、すぐセンター試験」なのです。
ということはどうなるか。
「毎年二十数人の3年生で、現役進学は2~3人」という、浪人がデフォルトの世界が待っています。
ところが、「多面的に評価」って何?でご紹介した教育再生実行会議の提言のように、
「高校在学中に複数回受けられる「基礎」「発展」の2段階の達成度テストを新たに導入し、「発展」を現行の大学入試センター試験に替えて実施する」
(2段階の新試験提言=大学入試、総合評価へ転換を―再生会議より)制度になったとしましょう。
すると、高3の夏くらいまでに「発展」で良いスコアを取っておけば、あとは、練習の合間に小論文を書いたり、面接に備えて専門的な本を読んだりするだけで、ラグビーに全力投球しながら、トップ校に現役合格することができるのです。
そういう制度になれば、これまでは、
「クラブ活動もいいけど、本気でやってもしょうがないでしょ。やっぱり、いい学校からいい会社に行かないと」
と言って退部を勧めてきた親御さんも、
「やっぱり文武両道よね!」
と方針転換することでしょう。
そうなると、「年に1人か2人が東大に入る。いま東大、京大、一橋のラグビー部に2~3人いる」(全国屈指の進学校の花園出場に「歴史が動いた」より)というトップ校入学者の人数も、ひょっとしたら激増するかもしれません。
大学入試がそんなふうになってくれればいいなあ、と思います。
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