「今年こそ電子書籍元年だ~」と言われはじめて、何年経ったでしょうか。
私も出版業界の末席を汚す身として重大な関心がありますので、ずっとウォッチしてきました。
電子書籍を否定する人はたいてい、その理由の1つとして、
「紙の手ざわりは素晴らしい」
みたいなことをおっしゃるんです。
手ざわり?
なに、それ?
「あなたは、いつもナデナデしながら本を読んでいらっしゃるのですか?」
という問いを、何度飲み込んだことか……。
というのも、なぜ人は、そして自分は、本を読むのだろうか、と考えに考えて、結局、
「中身、つまり情報や知識や知恵を得ようとして読んでいる」
(だから、外側はオマケでしかない)
という、ある意味とってもシンプルな結論に達したからです。
この辺の話は、以前、電子書籍も紙の本も、モノじゃなくてサービスだ!としてTogetterに自分でまとめておきましたので、興味のある方はどうぞ。
先へ行きますね。
もちろん、「外側がオマケ」とは言えない紙の本も、確実にあると思うんですよ。
その代表はやっぱり、これじゃないでしょうか。
ホントに飛び出してきますから、顔を近づけて読まないように。
危険ですよ!
これは紙の本ならでは、の味だと思います。
Alice for the iPadというアプリを、いまだに愛用している初代iPadに入れています。
これも相当楽しいアプリですし、当時1200円というアプリにしては破格の値段で購入した記憶があります(今日見たら$8.99でした)が、その値段に見合う価値はあると思います。
でも、とびだししかけえほんのインパクトとは比べ物にならないです。
「値段がアプリの3倍くらいするんだから、当然でしょ」
とおっしゃる方もいるかもしれませんが、そういうことじゃない気がします。
質的に違う感じ。
それこそ「紙の手ざわりは素晴らしい」の世界です。
どのくらい飛び出すか、確認したい方のために、YouTubeで見つけた動画へのリンクを貼っておきます。
超飛び出す絵本『不思議の国のアリス』
でも、これを先に見ちゃったらつまらないですよ。
権利的にも微妙だと思いますし。
あくまでも、チラ見、でお願いしますね。
楽天ブックスに作者ロバート・サブタさんの著者インタビューもありますので、参考になさってください。
お子さん、お孫さんに紙の本の良さを伝えたい方に、ぜひお勧めしたい一冊です。
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