みーちゃんが0歳の時の12月15日、初正月に飾るため、羽子板を買いました。
市川光玉人形工房の羽子板のページによると、
羽根突きの羽根の飛ぶ様がトンボに似ていることから蚊が病気を仲介することを認識していた昔の人々は、羽根をトンボに見立てました。そのことから蚊はトンボを恐れ、ひいては子どもが蚊に刺されないという厄除けのまじないとして、正月に羽根突きを行っていました。
また羽根突きの玉には、板で突いたときの音が良いということから「ムクロジ」という木の、黒くて固い種子が用いられています。「ムクロジ」は「無患子」と書き「子どもが患わ無い」ようにとの意味が含まれています。
ということです。
つまり、羽根突きは単なる“和風バドミントン”などではなくて、「子どもが病気にかかりませんように」という願いがこめられた“伝統行事”だったんですね。
羽子板を女児の初正月の飾り物とするようになったのは、昭和に入ってからのようですが、伝統行事に情熱を注ぐかあさまとしては、ないがしろにするわけにはいきません。
ただ、よく見かける羽子板は、とにかく立派。
立派すぎて、置く場所がない。
そこで、
「小さい羽子板はないかな…あそこなら、あるかも」
と訪れたのが、東京・新宿にある百貨店の伊勢丹。
そしたら、ありました。
即、購入です。
サイズがわかるように500mlのペットボトルを横に置いています。
ね、コンパクトでしょ?
かわいいので、玄関に1年中飾っています。
お値段も、たしか1万円以下だったと思います。
絵柄は、歌舞伎などの名場面からとられたもの。
藤娘、娘道成寺、汐汲、浅妻が有名ですが、好みで選べばいいと思います。
だって……。
かあさまが選んだのは「汐汲」ですが、
人形の石川のお正月飾り・羽子板のページによると、
都に帰っていった在原行平を思い慕う海女の松風。海の水を汲む桶を扇にかけて踊ります。
意味合い→幸せを汲み、良き縁を作るように。
と説明されています。
(「桶を扇にかけて」とありますが、肩にかけて、の誤記と思われます。)
でも、大人の目で素直に見れば、松風さんは“捨てられた”ように思えます。
それが言い過ぎだとしても、素敵な殿方と泣く泣く別れた、悲しい場面じゃないでしょうか……。
他の絵柄についても、けっこう強引な説明です。
という次第で、詰めて考えると選べなくなるので、ご注意くださいね!
【追記】2013.12.5
画像サイズが大きすぎたので、アップロードし直しました。