この日、生後16日の採血の結果がわかりました。
ほぼ正常値です。
単位はわかりませんが、手帳には「10.4」と書いてあります。
クリニックの医師から、
「驚異の回復力!」
とほめてもらいました。
嬉しかったです。
科学的な話じゃありませんが、この頃の私は、「出産によって健康になった」ような気がしていました。
助産所見学(8週2日)その1で書いたように、
「どうして助産院での出産を考えたんですか?」
との院長先生の問いに、バカ正直に、
「出産のついでに、自分も健康になりたいと思ったからです」
と答えた私。
院長先生の、
「だったら、助産院がいいんじゃない?」
という言葉が、私のお産を決定づけました。
プレママ日記を読んでいただいた方にはお分かりの通り、その助産院ではお産しなかったけれど、それはボタンの掛け違いのようなものでした。
ちょっと違うな。
「どの助産院で生むか」
を決める段階では、別の助産院を選んだけれど、
「助産院で生むかどうか」
を決める段階では、その助産院の院長先生の言葉は大きかった。
助産院でのお産の本質の、少なくとも一部を表していると思いました。
そんなやり取りがあったので、「出産によって健康になった」ような気がしてならなかったのです。
出産時の1116mlの血液とともに“不健康の素”が流れていった気がして、仕方なかったのです。
喫煙、深酒はじめ、もろもろのイケナイ生活習慣から蓄積された“不健康の素”が排出されて、ここから新たに自分の身体をつくり直す。
そんな気分でした。
身体をつくるのは、もちろん食事です。
退院後の食事は、無職のとうさまが用意してくれました。
複雑でわからないものは、私が作ったりもしていました。
その頃とうさまは、元いた会社から声をかけてもらって、週に2、3日程度アルバイトをしていました。
(結局その後、正社員として復帰。それなら、妊婦を抱えた状態で辞めなきゃいいのに! もう!)
アルバイトのため、とうさまがいない時は、食事の支度を義母がやってくれました。
油使うな、とか、味薄く、とか細かく注文を出して、今思えば、自分の味付けや作り方が出来上がっている70代の女性に、気の毒なことをしたと思います。
ですが、義母は試行錯誤しながら、注文通りに作ってくれました。
ありがたいことです。
医師も、
「お食事が良かったんでしょうね」
と言っていました。
その言葉は、もちろん義母に伝えました。
こういうサイトを作って献立を披露しようと思ったきっかけの1つは、この時の経験です。
身体を休めなくてはいけない産後のママたちが、旦那さんだったり、実家のお母さんだったり、ギリハハだったり、家政婦さんだったり、といった食事を作る人に、
「このサイトの今日の日付の辺りの献立から、適当に選んで作ってください。細かい注意点はこの辺のページ(後述)を見てください」
とリクエストすれば、あとはゴロンと赤ちゃんと一緒に寝ているだけでも、ご飯にありつける――そうなったらいいな、と思ったのです。
※この辺のページ
献立の目的→妊婦の食事(31週1日)その1
献立の基本方針→妊婦の食事(31週1日)その2、助産所見学(8週2日)その2
「お母さんも一緒に健康になろうよ」と巻き込む作戦→糖尿病対策と似てるかも
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