院長先生から、いくつか生活上の注意点を教えていただきました。
まず言われたのは、からだを冷やさないこと。
〈それならもうはじめてるワ〉
と、ちょっと得意になって、
「タートルネックばかり着ています」
「腹巻してます」
「アームウォーマー買いました」
「古いタイツの指先を切って、レッグウォーマー代わりにしています」
院長先生は、
「いいじゃない」
とうなづいてくれました。
でも、まだ足りなかった様子。
三陰交というツボのこと、足湯について伺いました。
お風呂も、シャワーだけで済ますのではなく、ちゃんと湯船につかるように、とも言われました。
ただ、問題が。
「夫が熱いお風呂好きで、45℃くらいのお湯を入れて、先に入れ、入れ、と言うんです。せっかく気を遣ってくれているのだから、と無理して入るんですが、出ると気分が悪くってしまって……」
とお話しすると、
「45℃は熱いわね。お湯は40℃以下にしましょう。それに、さら湯はからだによくないの。だんなさんに先に入ってもらって、ぬるくなったところで入るのがいいわね」
食事についての注意事項は、頭が痛くなりそう。
どうしてか、ですって?
まず、からだを冷やす物、例えば、アイスクリーム、冷たいジュース、生野菜、柑橘系、乳製品、麦茶はダメ。
「と言っても、欧米の人にはピンとこないらしいのよ。からだが違うのね。彼らは出産当日とか翌日に退院するでしょ。お産で開いた骨盤がすぐに戻るから、それができるの。狩猟民族だから、食料を求めていつでも動けるように、ということなのかしらね」
ふーん。欧米とアジアは、やっぱり違うんだなあ。
だからといって、アジア人はみな同じかというと、そういうわけでもないらしい。
カレーのように南国で好まれる食べ物や、南国でとれる果物は、からだを冷やすから、食べちゃダメ。
でも、南の国に住んでいる人は、カレーとかマンゴーとかを食べざるをえないですよね。
そう尋ねると、
「だから、例えば、タイの分娩時間の平均は日本より少し長いの。それで、タイでは昔から妊婦が飲む漢方薬があって、お産が軽くなるようにしているのよ」
そのほか、キムチもからだを冷やすのだそうだ。
「お隣りの国の物だから大丈夫かと思いました」
と言うと、
「お隣りといっても大陸と日本は違うのよ」
結局、日本らしい食べ物、ご先祖様が食べていたような物、がいいらしい。
例えば、味噌、生姜、長ねぎ。
果物なら、りんご、さくらんぼ(アメリカンチェリーはダメ)。
とはいえ、どこまでさかのぼればいいのか?
最近、「縄文の米」という雑穀米を食べているのですが(おいしいヨ)、やっぱり縄文時代まで行く必要があるのか?(そのころ、ご先祖様はどこにいたのだろう? 東南アジアかもしれないし、大陸にいたかもしれないよ)
江戸時代くらいでいいのか?
現実的には、祖父母の若いころ?
まあ、とりあえずは、洋食を控えて和食中心に切り替える、という感じでしょうか?
そのほか、アレルギー対策として、肉、大豆やゴマなどのタンパク質は、一度食べたら、中4日、できれば1週間あけてほしい、と言われました。
そういうのを、回転食って言うんだそうです。
けっこうきびしいでしょ?
〈助産院で出産するのって、めんどくさい〉
と思われたかもしれませんね。
でも、ここまで言われたことは、あくまでも原則。
「食べづわりで、キムチが食べたくてしかたないんですけど」
「まあ、つわりの時期はしかたないわね」
という具合に、臨機応変でいいんだそうです。
少しずつ食事制限に慣れていって、だいたい30週くらいからきっちり守るというイメージです。
それなら、なんとかやれそうです。
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