この日は産婦人科クリニックへ行き、採血してもらいました。
推定体重(37週5日)でも言及した個人のクリニックです。
実は、この日の外出は助産院を退院して帰宅して以来、初めての外出。
玄関を出て、マンションのエントランスに到達するまでのわずかな距離を歩いただけで、身体がギクシャクします。
エントランスを出て道路へ一歩踏み出すと、晴れた夏の朝だったこともあって、お日さまの光が目に突き刺さるようにまぶしいです。
おまけに、診察室に入ると、先生は開口一番、
「シャバの空気はどうですか?」
今、不快感をおぼえた方、いますか?
「産後、母になって一番幸せで穏やかな日々を、刑務所か何かみたいに言うなんて!」
という具合に。
そういう方には、すみません、と謝らなきゃいけませんが、私は医師の言葉に深くうなづいてしまいました。
ほんと、刑務所から出てきた気分でした。
「うわあ、こんなにいっぱい車が走ってる~」
「マックでハンバーガーをほおばってる人がいる~」
出産前には目に留まることのなかったごく普通の光景が、一つ一つ新鮮なんです。
外の自由な空気が刺激となって、お肌がピリピリしました。
(今思えば、単なる紫外線の刺激だったのかもしれません。)
病気や怪我で長期入院していた方も、こんな気分なのかしらん?
そうそう、採血する理由を説明しないといけませんね。
プレママ日記のエピローグでも書きましたが、かあさまの出産時の出血は1116ml。
産後は、顔が真っ白でした(義母談)。
毎日鉄剤は飲んでいたのですが、回復したかどうかをチェックする必要があったわけです。
1116mlという出血量がどの程度のものかは、よくわかりません。
母子手帳の「出産の状態」の「出血量」の欄には、少量、中量、多量という選択肢があり、多量にマルがついています。
最新メルクマニュアル医学百科家庭版の「母体に影響する問題」には、
正常な出産でも約500ミリリットルの出血があります。
とか、
分娩第3期(胎盤が娩出される時期)とそれ以降に500ミリリットルを上回る出血があった場合は、出血量が過剰であると判断されます。
といった記述があるので、500mlまでが“普通”みたいですね。
むくんでいると出血多量になりがちということで、私自身、出血多量となることを覚悟していたし、当然、助産師さんたちもその準備をしていただろうと思います。
だから、出血が多くても産後に病院に搬送されることがなかったのかもしれない。
否、助産院で余裕で対応できる程度の出血量だったのかも。
そのへんは、よくわかりません。
ちなみに、クリニックは徒歩20分(平常時)くらいのところにあり、一応歩くつもりだったのですが、大通りに出た途端、タクシーに手を挙げてしまいました。
身体のギクシャク感が続いたままで、とてもとても、歩ける気がしませんでした。
それが出血多量だったからか、暑い日だったからか、高齢出産だからか、産後はみんなそんなもんなのか、も、よくわかりません。
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