2016年04月

小学生の英語は「エイエイGO!」で決まり!

テレビで子育て――総論・英語・国語では、英語に関して、えいごであそぼ プレキソ英語を紹介し、「その次は……お任せします!」としていましたが、今年に入ってから、「その次」としてぜひ観ていただきたい番組を発見しました。

それは、Eテレ「エイエイGO!」です。
2月に偶然見つけて、録画してみーちゃんに観せたら、「おもしろい!」と言って、繰り返し観ました。
「プレキソ英語」を「たいくつ」と言って観なくなっていたので、とても助かりました。
「プレキソ英語」はオールイングリッシュなので、完璧主義の傾向のあるみーちゃんは消化不良を起こしているんだろう、と思います。
私も子どもの頃、親が観せたがった「セサミストリート」(NHK教育テレビ。当時は二ヶ国語放送ではなく、英語のみでした)を観るとフラストレーションが溜まってイヤだったので、その気持ちはなんとなくわかります。
当時の私の気持ちを思い出して表現するならば、画面の中は楽しそうなのに、そこに入れない疎外感、となりましょうか。
英語が嫌いなわけではなく、むしろ英語を学びたい、それなのに……という感覚でした。

「エイエイGO!」の話に戻ると、この4月から「新たな出演者や演出を加え、第2シーズン突入!」ということです。
第1回の録画をまだ観ていないのですが、とても楽しみです。

ただ、実は「エイエイGO!」は中学英語の番組なんです。
「中学英語のツボをしっかりおさえます」というコンセプトの番組であり、中学で学ぶべき内容てんこ盛り、というわけではないので、消化不良にはなりにくいと思いますが、それでも、
「中学レベルの英語を小学生にやらせて大丈夫なのか?」
と心配する方がきっといると思います。

でも、大丈夫なんです。
小学校の英語教育をやるべきか、どうやるべきかでも紹介しましたが、大分県大分市で、英語をツールにして表現力を身につける教室を運営している株式会社Dirigo代表取締役・廣津留真理さん(ハーバード大学生・廣津留すみれさんのお母様でもあります)は、こう書いています。
「やめましょう、中学英語。3年間、何もしないことと同じですから。「中学英語」なるものは、12~15歳の年齢のこどもが習うにはあまりにも簡単すぎてどうにもならないのです。英語経験ゼロの小学生が週1回60分のクラスに参加するだけで1年で終了、しかもお釣がくる程度です」(Dirigoサイト小学英語?まさか「中学英語準備コース」を取っていないですよね?より)

要するに、レベル的に、中学英語は小学生に(さらに言えば幼児にも)消化可能ですし、むしろレベル的に合っていると言えるのではないか、ということです。
だって、「私はリンゴが好きです」とか「あなたは象を見たことがありますか?」とか、そういうレベルなんですよ、中学英語は。
日本語(母国語)であれば、幼児の会話レベルと言っていいんじゃないでしょうか。

それを、外国語だからと言って、思春期まっただ中のデリケートな中学生にゼロから学ばせるとは、ちょっと無神経じゃないか、とすら思っています。

というのも、小学校の英語教育をやるべきか、どうやるべきかでも書いたように、私は日本人の英語教育において最も重要なのは「羞恥心の克服」だと考えていて、それゆえに、羞恥心が出てくる前の小学校低学年くらいの時期から英語教育をはじめるべきだと考えています。
そういう目からすると、自意識過剰で羞恥心の固まりのような中学生に対して、幼児レベルの発言をさせたり、口を大きく開けて、発したことのない音を出すように要求したり、飛び跳ねているか、ふざけているとしか思えないリズムやイントネーションで話すように強要したりするなんて、狂気の沙汰なわけです。

「そうは言っても、文法は難しいから……」
とおっしゃる方がいるかもしれませんが、番組は「「語順」と「発音」の2本柱のカリキュラム」を採用しており、あんまり理屈っぽくないです。
卒業後は一生使う機会のなさそうな、難解な文法用語は出てきませんし、番組の進め方としても、文法を無理やり頭に叩き込んでいるような印象はありません。

予定されている放送時間は、日曜日の午後6:30~6:50。
再放送は、翌週月曜日の午前5:30~5:50と、翌週土曜日の午前11:00~11:20です。
第1回の放送は終わっていますが、再放送2回めは16日午前11:00からなので、まだ間に合いますよ!
昨年度のみーちゃんのように、途中回から観ても、満足感を味わえると思います!

SNSを利用する意味(私の育児方針)

NHKニュースの女性新入社員の5割超「管理職目指す」によると、明治安田生命がインターネットでアンケート調査をして、
「将来目指すポストについて尋ねたところ、女性では「課長などの中間管理職」が23.2%、「部長クラス」が16.2%、「役員クラス」が11.5%、「社長」が2%となりました。」
とのこと。
これら「課長などの中間管理職」以上を目指すと答えた割合は4年連続で増えており、この4年間ではおよそ14ポイント増えたことになるそうです。

この記事についての、Newspicksのコメント欄を眺めていて、自分が「社長になるぞ!」と思って就職したことを久々に思い出しました。
上の調査で言うと、「2%」の1人だったわけです(当時は、2%よりずっと少なかったでしょうが)。

で、いつものようにNewspicksでコメントを書いたのですが、よく考えてみると、自分の育児方針に通じるものがあるし、当サイトの人気エントリの1つ主婦は東大卒女性の天職の姉妹編みたいなところもあるし……ということで、大幅に加筆修正してみました。

↓↓↓

私は最初の就職のとき、ありがたいことに出版業界だけでも2社から内定をもらい、悩んだ末にオーナー企業じゃないほうを選んだのです。
そのくらいに本気で、「社長になるぞ!」と思っていました。
しかし、2年上の先輩(男性)にも、「社長を狙う!」と豪語する人がいて、彼と自分の能力、社内評価その他を比べて、2年しか違わないし、彼の後に私が社長になるのは無理だな、と判断し、彼と結婚して会社を辞めました。
そして、裏側から彼の仕事のしかたを見て盗み、離婚して再就職、再婚、現在に至ります。
ちなみに、前夫は現在、どうやら社長コースから外れているようです(事情は知りませんが、能力の問題というより、自分から進んで外れたような気がしています)。

実は、退職当時は、「社内結婚したら、どちらかが辞めなければならない」という不文律が存在しました。
これは仮定の話ですが、もし彼のほうが辞めて作家などになって、私が会社に残っていたら、案外、私のほうがうまくやっていたんじゃないかなあ、と思うんですよ。
なにしろ、家庭経営で鍛えられていますからね!

現実に戻りまして、私が社長の夢を諦めた原因を考えるに、前述した不文律をはじめとする当時の社内カルチャーが、やはり最大の原因です。
しかし、今にして思えば、家族や友人など、社外の応援者がいなかったことも、大きかったように思います。

ただでさえ珍しい女子総合職、しかも、東大法卒。
要は、珍獣です。
職業柄、見る目が厳しく、口も悪い週刊誌記者のオジサンたちにいじられるわ(優しい人もいた)、将来を見越してだかなんだか、いろんな誘惑を受けるわ(中身はちょっと書けませんが、ある誘いをしてきた人のその後を聞いて、自分は早く会社を辞めてよかったのかもしれない、とすら思います)……仕事そのもの以上に、周辺がきつかったです。
会社の外の信頼できる人に愚痴をこぼしたり、意見を言ってもらったりしたかったけど、そういう人はいません。

家族はマスコミ就職に反対だったし、大学の友人からはドロップアウト認定されたし(普通に接してくれる人もいたし、逆に、ドロップアウトだから付き合う、というスタンスの人もいた)。

これは、温室育ちの自分1人じゃハンドリングはムリだなぁ~と見切りをつけました。

その点、今はSNSなどで(Newspicksも含む)自分と似た価値観の人とつながりやすくなっているので、今の若い人はうらやましいなぁと思うし、頑張ってほしいとも思います。
例えば、「学校を超えて学びあえる10代のSNS」のTHINKERS(シンカーズ)みたいなサイトまで存在するのですよ、今は。
正直に言うと、私は今の10代に嫉妬しています。

さらに言えば、私の育児方針も、その延長線上にあるような気がします。
世間体など考えず、絶対的な応援者でありたいと思いますし、いろんな人と触れ合って揉まれる経験をさせると同時に、似た価値観をもつ仲間同士で切磋琢磨し合える環境も与えたいと考えています。

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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