舌癒着症の手術を受けることを決めたものの、予約が一杯、数か月待ちでした。
赤ちゃん優先とのことでしたが、それでもすぐ手術とはいかない状況。
たまたまキャンセルが出たので、初診から2週間も経たずに手術を受けることができました。
舌癒着というものを知って、ちょうど2週間での手術です。
なんと拙速な……とおっしゃる方もいるかもしれません。
でも、私にとっては、それでも遅いくらいでした。
だって、問題が(たぶん)明らかになったというのに、さらにもう2週間も苦しい思いをさせてしまったのですから。
みーちゃんの手術は2、3分で終わる簡単なものでした。
ただそれは、クリニックによりますし、受ける人の年齢にもよります。
どういうことかと言うと、舌癒着症の手術をしている医師は、基本的に向井診療所の向井先生のやり方に従っていますが、とくに赤ちゃんの手術については、医師によって違いがあるようなのです。
自分が見聞きしたこと、同じ時期に子どもに舌癒着症の手術を受けさせたママ友の話などを総合して、ざっくりと申し上げるならば、どうやら、癒着している部分を、呼吸重視で深く切るクリニックと、哺乳重視で浅く切るクリニックがあり、助産師にも、前者を支持する人と後者を支持する人がいる、ということのようです。
私はその辺りの事情をまったく知らずに(5年前ではそれもやむをえなかったかなあ、と思いますが……)手術まで突き進んでしまったため、手術をした後に助産院で再癒着の可能性を指摘され、向井診療所にセカンドオピニオンを求めに行くなど、術後にかなりバタバタしました(もう時効と考え、ここに記します)。
なので、これから舌癒着症の診察や手術を受ける方は、何を改善したいのかを自分の中で整理したうえで(おそらく1つではないでしょうから、優先順位をつけることになるかと思います)、そのスタンスに合うクリニックを受診したほうがいいと思いますし、クリニックのスタンスがわからなければ、医師の話を注意深く聞き、それでもわからなければ、医師に質問することをおすすめします。
さて、手術の効果の話に移りましょうか。
効果は凄かったです。
手術の前(たしか初診の時)に95%前後だった血中の酸素濃度が、99%前後になりました。
手術をした日の夜、寝息をたてて、スヤスヤ眠りましたが、そんなみーちゃんを見たのは初めてでした。
(それまでは、息苦しそうに眠っているのが普通で、息をしていないこともたまにあったくらいなので。)
そして、からだがやわらかくなり、抱っこしやすいと感じました。
翌日には、それまで紫色だった唇がピンク色になり、顔が白くなったと感じました。
授乳時間は半減、20分くらいになりました。
授乳時間5分のママに比べたら長いですが、私にとっては奇跡のような短縮でした。
しかも、こちらが疲れ果てて無理矢理授乳を打ち切るわけでもなく、みーちゃんがおっぱいを飲みながら眠ってしまうわけでもなく、自分で口を乳首からはずしてニコニコしているのです。
こっちもニコニコしてしまいました。
そんなことは初めてだったので、ちょっと感動しました。
おっぱいの飲み方も変わり、チューチュー吸うだけではなく、唇で乳首が噛まれているというか、挟まれている感覚がありました。
それは私の勘違いではありませんでした。
生後116日に助産院に行ったところ、
「飲みが深くなっている」
と言われたのです。
表情もおだやかになりました。
「なんで泣いているかわからない」ことがなくなりました(泣いたら、おっぱいか、オムツ替えか、ゲボか)。
冷えはなくなったわけではないですが、改善しました。
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