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コーディネーショントレーニングのレッスンをはじめました

6月23日(日)、コーディネーショントレーニングのレッスンを企画・開催しました。

内容は、「一緒に遊ぼう」イベント初開催で書いたのと、だいたい同じです。
指導者は、コーディネーショントレーニングの指導者資格を持ち、現在もママさんバレーで活躍中のスポーツ万能ママ。
地元の地域センターの会議室を借り、保育園の、みーちゃんと同じクラスの子と1つ下のクラスの子たちに声をかけました。
今回、対象を限定したのは、「一緒に遊ぼう」イベントをやってみて、年齢が違うと、できる(できない)動きがまったく違うことがよくわかったからです。
すぐできるようになるものもあれば、なかなかできないものもある――そういう、子どもが「おもしろい!」「できた!」「もっとやりたい!」と思えるレベル設定をするには、対象年齢をある程度絞る必要があると思いました。

参加者は、子ども12名、大人14名。
会場費、道具代として、1家庭500円を集めました。
これから月に2回くらいのペースで続けていく予定です。
というのも、「一緒に遊ぼう」イベントをやってみて、継続的にやらないと効果は出ないと感じたから。
もちろん、単発でやっても楽しめるし、楽しいことは良いことなのですが、せっかくなら、ただ楽しいだけじゃなくて身体能力を鍛えて、将来何かスポーツをやろうと思った時に、イメージ通りに動ける人になってほしい、そしたら一石二鳥、と思いました。

なお、コーディネーショントレーニングの説明としては、こちらの株式会社明治のページがわかりやすいです。
冒頭を引用します。

「転ぶときに手をつけない」「まっすぐに走ることができない」など、子どものからだにさまざまな異変が生じていることが叫ばれて久しくなります。この原因の一つに、子どもの遊びが昔と比べ大きく変化していることがあげられています。昔なら鬼ごっこ、相撲、ゴム跳びといった多様で豊富な遊びを通じて身につけていた動きが、現在では「サンマ(遊ぶ空間、時間、仲間)がない」ともいわれるように、遊びを通じて身につける機会が少なくなっているからだと指摘されています。
スポーツ選手においても、神経の働きが最も伸びる幼児期から成長期にかけて特定のスポーツだけでなく、いろいろな動きを身につけておくことは、将来スポーツの技能や体力を高めるために大変重要なことなのです。いいかえると、この時期にいろいろな動きを経験しておかないと、からだが成長しても運動能力が思うように伸びない、いわゆる「運動神経が鈍い」状態に陥ると考えられます。

ざっくり言えば、アスリートのトレーニング方法の一つで、運動神経を鍛えるもののようですが、トップアスリートを目指すような子どもにも有効だし、一方で、運動が苦手な子どもにも効果があるんじゃないかと、かなり期待しています。

この日も、子どもたちは楽しかったようです。
年長さん対象くらいのプログラムは、けっこう遊びっぽいものやゲームっぽいものが多いからかもしれません(もっと小さい子対象だと、単純な動きになり、逆に大きい子対象だと、トレーニング色が強くなると想像します)。
あるいは、指導者がそういうプログラムを組んでくれたからかも。
パパ・ママたちには一部お手伝いをお願いしましたが、楽しかったと好評でした。
こうやって、お金をかけなくても、子どもにイイこと、できるんですよ!

《田植え&稲刈り体験》田植えイベントを開催しました

6月2日(日)、神奈川県相模原市にある知人の知人Nさんの田んぼにおいて、田植えイベントを実施しました。
参加したのは10家庭。
大人16名、年長組を中心に赤ちゃんから小6まで、子ども17名。
みーちゃんが通う保育園のクラスメイト有志とその友だち一家、私の東大教養時代のクラスメイト一家とその友だち一家、みーちゃんと一緒にバレエを習っている友だち一家が、
「子どもに田植えを体験させたーい、自分もやってみたーい」
という思いで集結しました。

システムを説明しますと、田植えと稲刈りは自分たちでします。
もちろん、Nさんに指導してもらえます。
草取りや追肥やりなどのお手伝いイベントも企画する予定です。
イベントがない日に、ぶらりと田んぼを見に行くのも、もちろんOK。

田んぼの面積は、4畝(120坪。10m四方3枚分)。
4畝で田植え、稲刈りとも、大人6人で半日ぐらいの仕事量とのことでした。
収穫量は、150~180kgくらいとのこと。
収穫したお米は、脱穀から精米までを済ませた状態で、各家庭に送っていただきます(代金、送料は別途支払い)。
つまり、自分たちで田植えをして、稲刈りもした、まさにそのお米を、1年間食べることができるわけです。
農家の方にとっては当たり前だと思いますが、都会の親子にとっては最高の贅沢です。

もちろん、お米を作る工程は田植えと稲刈りだけではありません。
それ以外の、苗、耕運、代掻き、肥料、水の管理、掛け干しの準備等の工程は、年間管理費として10万円をお支払いして、Nさんにお願いしました。
10万円は参加家庭で割り勘にしました(全部で12家庭なので、8400円ずつ。端数の800円はコピー代、通信費にあてました)。

ちゃんとNさんにお支払いしましたよ、という意味で、(領収書というのも事務的過ぎる気がしたので)手書きメッセージを書いていただき、参加要領とともに配布しました。
サンプルとして、
「小さな子どもたちが田んぼに興味を持ってくれて、うれしいです。みなさんに会えるのを楽しみにしています。平成25年4月×日 ××」
みたいなものを用意していたのですが、実際には、もっと熱いメッセージをいただきましたよ!
その時点の田んぼの写真も、携帯のメールで送っていただき、参加者に転送しました。
田植え後も、稲刈りまでの成長過程を撮って送ってもらう予定です。

そしてやってきた田植え当日。
天気予報が気温低めの雨マークだったので、翌週に延期するかどうか揉めましたが、決行を希望する人が多かったのと、前日になって、予報が気温平年並みの晴れマークに変わったので、決行。
直前にお子さんが熱を出したために参加できなかった家庭が2つあり、それがとても残念でした。

私含め初心者が多いので、Nさんが小学生を指導する時と同じやり方を採っていただきました。
それは、横一列に並び、Nさんの指示に従って一斉に植えていくやり方です。
指示は口頭の指示だけではありません。
植える場所の目印をつけた紐を、田んぼの両端にいるNさんとそのご近所さんが持っていまして、その紐の位置を、一列植えるごとにずらしていくのです。
そのおかげで、初心者でも等間隔で植えることができました。
大人と子どもあわせて20数人が、大人と子ども交互に並んで作業し、前半の約1時間で2畝弱が終了。
後半はペースが上がって、30分程度で終わってしまいました。

実は「大人6人で半日ぐらいの仕事量」と聞いて、
「子どもたちには無理かもしれないなあ。ギブアップする大人続出で、終わらないかもしれないなあ」
と心配していたのですが、蓋を開けてみれば、3歳の子も(ずっとではないけれど)上手に田植えをしましたし、5歳でも、最後まで作業を続けることができました。
大人も、前半後半で交代したりしながら、疲労や腰痛とうまく付き合うことができた印象。
「20数人」でやったわけですから、1人あたりの仕事量はほんの少し。
そう考えれば、できて当然かもしれませんが、それにしても達成感は大きかったです。

田植え

私自身、ほとんど疲れを意識しないうちに終わって、あっけないくらいでした(実はそれなりに疲れていたことに、あとから気付いたのですが)。
他方で、
「疲れた~」
「腰が痛い~」

と言っているパパやママもいたので、その理由を考えてみました。

事前に、Nさんからは、
普通の長靴や地下足袋、靴下は脱げてしまう。だから、靴下の履き口を紐で縛るか、脱ぎ履きが大変なくらいに細身の長靴(田植え用の長靴など)がいい」
と教えてもらっていました。
「脱げるって、ホントかなあ」
と思いましたが、ホントでした。
たしかに、足にピッタリとくっついていない長靴や靴下は、簡単に脱げちゃいます。
私は、前半は靴下を履いて田植えをしたのですが、紐で縛っておいたにもかかわらず、靴下がずり下がって、終了時には爪先の先に20cm分くらいがブラブラしている状態でした。
おそらく足を抜く時に引っ張られて、靴下が下がっていったのだと思います。
水圧に加えて、靴底や足底ががっちりと泥にはまってしまう、と言ったらいいんでしょうか。
足を泥から抜くのに、かなりの力がいるのです。
こういう足裏の感覚は、都会のもやしっ子である私にとって初めてのものでした。

後半、裸足で田植えをしたのですが、「足底ががっちりと泥にはまってしまう」感覚がありませんでした。
慣れたから、かもしれませんが、裸足のメリットもあると感じました。
指が5本に分かれているし、土踏まずがあるからでしょう(吸盤をはがす時、一部分が浮いてはがれると、すぐに全部はがせる、みたいな意味で)。

さらに言えば、体重のかけ方がうまくなったからではないかと思いました。
バランスを崩して後ろに倒れそうになる大人や子どもがいたのですが、それは、逆に体重のかけ方が悪いからでないか、と思ったのです。
どういうことでしょうか。
何度かご紹介している『たたずまいの美学――日本人の身体技法』(矢田部英正著、中公文庫、→私のオススメ・その9をご覧ください)から引用しながら説明したいと思います。

ヨーロッパと西アフリカの歩行様式は、踵側に体重をかけて立つ「後方軸」を基準としているが、「『後方軸』の立ち姿勢は、爪先を正面に向けたままで、膝を曲げて『沈み動作』をしようとすると、後ろへひっくり返ってしまう」(37ページ)
→田んぼで後ろに倒れそうになった人は、踵側に体重をかけて立つ「後方軸」だった。私自身、バランスを崩した時、かかとに重心が乗っているのがわかりました。

「しかし、爪先を外側に向けると、『後方軸』を保ったままでも『沈み』や『前屈』『仰け反る(のけぞる)』ような動作にも対応が取れるようになる」(同ページ)
「この技術はクラシックバレエの準備運動として行われるバーレッスンの『沈み動作』にもっとも顕著にあらわれている」(38ページ)
→爪先を外側に向けたならば、「後方軸」でもバランスを保てた可能性があるが、その体勢での田植えは、かなり身体が柔らかい人でないと無理ではないだろうか(ちょっとやってみてくださいw)。

日本人の場合は爪先側に体重をかけて立つ「前方軸」の基本姿勢だが、ここから、「歩行動作へと展開する時には、膝のやわらかい屈曲が運動構造上の必須条件となる」(40ページ)
「やわらかい膝の屈曲を上手に用いると、おのずと上下動の少ない『摺り足(すりあし)』に近い歩行となる」(41ページ)
「さらにこの姿勢に『骨盤の前傾』を加える事によって、前方軸の前傾姿勢」の安定性を高めると、「水田稲作における『田植え』の作業姿勢」と似てくる(41~42ページ)
田植えという「腰を痛めやすい労働」から「腰を守るために、帯を幾重にも巻くキモノの形式や、爪先に体重をかけながら膝を屈曲させて歩くような、日本人に独特の歩行様式が生み出された」(43ページ)
→そうそう、ラクな体勢で田植えをしようと試行錯誤しているうちに、いつの間にか、爪先に体重をかけて、膝を曲げて、足を持ち上げずにソロソロと動いていた。

つまり、「爪先に体重をかけながら膝を屈曲させて歩く」ができないから、後ろに倒れそうになったり、疲れたり、腰が痛くなったりするのではないか、ということです。
もっとも、既に腰痛持ちだから、そういう歩き方をしたくてもできない人がいるかもしれません。
だとすると、腰痛持ちになる前に、「爪先に体重をかけながら膝を屈曲させて歩く」を意識的にできるようにしておくべきだと思いました。
それはまず、「腰を痛めやすい労働」から「腰を守る」コツは、直立二足歩行をする人間の宿命とも言うべき腰痛に対する最大の武器となりうるだろうから。
そして同時に、「腰を痛めやすい労働」から「腰を守る」動きができることは、身体を思いのままに動かせることを意味するだろうから。
和洋を問わず本物の舞踊家は、そういう身体のコントロールができるんだろうな、と思います。

Nさんによると、かっぽれの踊り手が、踊りの勉強のために田植えを体験しにきたことがあったそうです。

江戸芸「かっぽれ」

「舞は、すべての民族舞踊がそうであるように、農民の生産労働の身ぶりを芸術的に止揚して、創造されたものである」(武智鉄二の言葉、46ページ)

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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