プレママ日記

コワイ童謡(38週5日)

 「鮫島有美子の四季」歌うぞ(36週6日)を見てください)は、やはり大人向き。
 素直に子ども向きのものを買うべきだと、気がつきました。
 そう、童謡です。

 CDショップで見比べて「決定版 よいこの童謡」というのを買いました。
 決め手は……パッケージのイラストがかわいかったことかな。

 童謡のCDはいっぱいありますので、どれがいいかな、と考えはじめると、いつまでたっても決められません。
 まずはフィーリングで決めていいんじゃないかな。
 だいたいどれでも同じだと思いますし。

 厳密に言うと、違うんですけどね。
〈こっちのCDのこっちの歌い手さんより、あっちのCDのあっちの歌い手さんのほうが、歌の雰囲気がよくわかるな〉
 何度も何度も、繰り返し聴くうちに、そんなことに気がつくようになりますが、それはだいぶ先の話です。

 さて、童謡を聴くなんて、自分の子ども時代以来。
 みーちゃんたーちゃんが生まれたら、いっぱい童謡を聴かせてあげたり、歌ってあげたりするつもりでしたが、いざ知っている童謡を思い浮かべると……意外と出てきません。
 やっと思いついても、歌詞が、なかなか思い出せません。
 これは、事前におさらいしておいたほうがいいと思います。
 少なくともかあさまは、生まれる前に練習しておいて、良かったと思いました。
 もっと早く買って、聴きこんでおくべきだったとも思いました。
 胎教にもいいと思いますよ。

 ただね、深く考え過ぎる人の胎教には、かえってマイナスかもしれません。
 ご注意ください!
 というのも、歌詞が意外と現実的だったり、逆にシュールだったりなのです。

 「さっちゃん」の3番、ご存じですか?
 さっちゃんが遠くへ行くみたいだけど、
「ちっちゃいから ぼくのこと わすれて しまうだろ」
ですって。
 「ぼく」も子どもだろうと思いますが、そんな小さいうちから、ひとから忘れ去られることの哀しみを知っているのです。

 「ちいさい秋みつけた」は、必ずしも子ども向きの歌というわけではないと思いますが、
「おへやはきたむき」とか、
「うつろなめのいろ」とか、
ものすご~く暗い。
「神田川か!」
と突っ込みたくなりました。

 「いぬのおまわりさん」では、まいごのこねこちゃんは迷子のまま。
 今も、
「ニャン ニャン ニャンニャーン」
と鳴いているのでしょうか。
 せつないです。

 極めつけは「やぎさんゆうびん」
 しろやぎから来た手紙を、くろやぎは読まずに食べて、
「さっきの てがみの ごようじ なあに」
と手紙を書いて、その手紙を、しろやぎは読まずに食べて、また手紙を書いて……。

 しろやぎとくろやぎは、手紙を書けども、書けども、永遠に意思疎通できないのです。
 なんとシュールな歌詞なのでしょう。

 子どもの世界って、けっこうコワイですねえ。
 もうすぐそこへ踏み込むのかと思うと、ドキドキするのでした。

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プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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