NHKニュースの女性新入社員の5割超「管理職目指す」によると、明治安田生命がインターネットでアンケート調査をして、
「将来目指すポストについて尋ねたところ、女性では「課長などの中間管理職」が23.2%、「部長クラス」が16.2%、「役員クラス」が11.5%、「社長」が2%となりました。」
とのこと。
これら「課長などの中間管理職」以上を目指すと答えた割合は4年連続で増えており、この4年間ではおよそ14ポイント増えたことになるそうです。
この記事についての、Newspicksのコメント欄を眺めていて、自分が「社長になるぞ!」と思って就職したことを久々に思い出しました。
上の調査で言うと、「2%」の1人だったわけです(当時は、2%よりずっと少なかったでしょうが)。
で、いつものようにNewspicksでコメントを書いたのですが、よく考えてみると、自分の育児方針に通じるものがあるし、当サイトの人気エントリの1つ主婦は東大卒女性の天職の姉妹編みたいなところもあるし……ということで、大幅に加筆修正してみました。
↓↓↓
私は最初の就職のとき、ありがたいことに出版業界だけでも2社から内定をもらい、悩んだ末にオーナー企業じゃないほうを選んだのです。
そのくらいに本気で、「社長になるぞ!」と思っていました。
しかし、2年上の先輩(男性)にも、「社長を狙う!」と豪語する人がいて、彼と自分の能力、社内評価その他を比べて、2年しか違わないし、彼の後に私が社長になるのは無理だな、と判断し、彼と結婚して会社を辞めました。
そして、裏側から彼の仕事のしかたを見て盗み、離婚して再就職、再婚、現在に至ります。
ちなみに、前夫は現在、どうやら社長コースから外れているようです(事情は知りませんが、能力の問題というより、自分から進んで外れたような気がしています)。
実は、退職当時は、「社内結婚したら、どちらかが辞めなければならない」という不文律が存在しました。
これは仮定の話ですが、もし彼のほうが辞めて作家などになって、私が会社に残っていたら、案外、私のほうがうまくやっていたんじゃないかなあ、と思うんですよ。
なにしろ、家庭経営で鍛えられていますからね!
現実に戻りまして、私が社長の夢を諦めた原因を考えるに、前述した不文律をはじめとする当時の社内カルチャーが、やはり最大の原因です。
しかし、今にして思えば、家族や友人など、社外の応援者がいなかったことも、大きかったように思います。
ただでさえ珍しい女子総合職、しかも、東大法卒。
要は、珍獣です。
職業柄、見る目が厳しく、口も悪い週刊誌記者のオジサンたちにいじられるわ(優しい人もいた)、将来を見越してだかなんだか、いろんな誘惑を受けるわ(中身はちょっと書けませんが、ある誘いをしてきた人のその後を聞いて、自分は早く会社を辞めてよかったのかもしれない、とすら思います)……仕事そのもの以上に、周辺がきつかったです。
会社の外の信頼できる人に愚痴をこぼしたり、意見を言ってもらったりしたかったけど、そういう人はいません。
家族はマスコミ就職に反対だったし、大学の友人からはドロップアウト認定されたし(普通に接してくれる人もいたし、逆に、ドロップアウトだから付き合う、というスタンスの人もいた)。
これは、温室育ちの自分1人じゃハンドリングはムリだなぁ~と見切りをつけました。
その点、今はSNSなどで(Newspicksも含む)自分と似た価値観の人とつながりやすくなっているので、今の若い人はうらやましいなぁと思うし、頑張ってほしいとも思います。
例えば、「学校を超えて学びあえる10代のSNS」のTHINKERS(シンカーズ)みたいなサイトまで存在するのですよ、今は。
正直に言うと、私は今の10代に嫉妬しています。
さらに言えば、私の育児方針も、その延長線上にあるような気がします。
世間体など考えず、絶対的な応援者でありたいと思いますし、いろんな人と触れ合って揉まれる経験をさせると同時に、似た価値観をもつ仲間同士で切磋琢磨し合える環境も与えたいと考えています。
Trackback
トラックバックはありません
Comment
コメントはありません