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アトピー性皮膚炎と私・その1

アトピーの話の続きです。
というか、前回のプレママの食事とアトピー性皮膚炎は、実は前フリのつもりだったのです(書き始めたら重い内容だったので、独立させました)。

私、産後3か月目くらいに唇の周りが赤く腫れ上がってきまして。
ミートソースを口の周りにつけたままニコニコ笑ってる子どもが、たまにいますよね。
まさにあんな感じでした。
大学生の頃、つまりお化粧をはじめた頃、唇の周りの皮がやたらとむけるトラブルはありましたが、こんなに腫れることはなかったです。
幸い、痛みやかゆみはなかったのですが、とにかくみっともなくて、困っていました。

最初に行った皮膚科では、
化粧品かなあ」
「でも、比較的かぶれにくいメーカーのものを使っているんですが。○ァン○ルなんですが」
「○ァン○ルもけっこうかぶれるみたいだよ」
というようなやり取りで、よくわからず。

助産院に行った時に、ついでに聞いてみたら、
マンゴーでかぶれる人、多いのよ」
食べてません。
は?」
煮豆に豆腐、納豆、味噌汁、醤油……けっこう摂取してます。
そこで、豆類を控えめにしてみましたが、変化なし。

漢方薬局で症状を伝え、軟膏(おそらく紫雲膏)を購入しました。
毎日塗ったけど、あまり変化なし。

何が良かったのか悪かったのか、わかりませんが、産後1年か1年半くらいでかなり改善しました。
“べっちゃりついてたミートソース”が、紙で拭きとった後くらいの薄さになりました。

それが、みーちゃんが2歳になってから、また悪化。
別の皮膚科に行ったら、
「アトピー性皮膚炎です」
と診断されました。
えっ?
ちょっと驚きました。
アトピーって、子ども時代になるものだと思っていたので。
最近は、大人になってからなる人もいるそうです。
というか、その先生の話を聞いていると、どうも、
「原因が特定できないかぶれは、すべてアトピー性皮膚炎である」
という考えのようでした。
処方されたのは、

ロコイド軟膏0.1%
プロトピック軟膏0.1%

ロコイドを3日間塗って、その後はプロトピックを使うように指示されました(もっと細かい指示もあり)。
その通りにしたら、改善しました。

その後も、たま~に腫れるので、そのたびに、
ロコイド→プロトピック
です。
それで、なんとか収まってます。

でも、また腫れ上がったらイヤなので、口紅はほとんどつけなくなりました。
乾燥対策として、ワセリンをつけています。
透明なので、唇の周りまではみ出すように塗れるのがよいです。
4歳になってからかな、みーちゃんも真似して塗っています。
本人は、すっかりお化粧気分。
でも、化粧品じゃないから、安心して見ていられます。

たまに冠婚・祭の時などに口紅をつけますが、数時間経つと、唇の周りに違和感があります。
化粧品だけではなく、乾燥とか、食べ物(塩分とか)がついているとか、そういうことも関係ありそうな気がしますが、よくわかりません。

これが、アトピー性皮膚炎と私の関係のすべてです。
はっきり言って、たいしたことないです。
でも、アトピーのわけわからなさ、恐ろしさは、自分で経験してみて、少しわかった気がしました。

「アトピーのわけわからなさ、恐ろしさ」について、前回も引用した
「よくわかるアトピー性皮膚炎」(2012年1月31日 第4版発行(新版))から引用します。
1~2ページから。

重症のアトピー性皮膚炎は、実は命にかかわることもある病気です。
ステロイドによる治療を拒否して命を落とした子、子どもの将来を悲観して親子で心中を図ったなどという話を聞くたびに心が痛みます。
あるいはそこまでいかなくても、私たちの病院には、的外れな情報に踊らされ、いわゆる「アトピービジネス」の罠にはまって重症化してしまった患者さんの受診が後を絶ちません。

「アトピー」で検索すると、いろんなサイト、いろんな商品がヒットします。
広告もいっぱい。
上記「アトピービジネス」の罠ですね。

そんな中で、アトピー時代の私が頼りにしていたサイトはアトピーを3ヶ月で治す方法です。
親子でアトピーになった方の、実体験に基づく詳細なレポートです。
このサイトと出会って以来、

キャベツと大根をたくさん食べる
お風呂にアスコルビン酸(ビタミンC)粉末を入れる

を実践しています。
お金もかからないし、みーちゃんが野菜大好き娘になったし、満足してます。

長くなってしまったので、続きは次回。

プレママの食事とアトピー性皮膚炎

少し前ですが、朝日新聞デジタルに「妊婦の食事、子どものアトピー発症に影響? 千葉大研究」(2012年2月18日15時1分)という記事が出ていました。

わかりやすく整理してみます。
07~08年に千葉大付属病院などで出産した女性と、生後6カ月の子ども650組を分析したところ、2カ月以上かゆみを伴う湿疹を繰り返した114人(18%)が、アトピー性皮膚炎と診断されたそうです。
アトピーと診断された赤ちゃんのお母さんが妊娠中に食べていた物を調べたら、

プレママが納豆を毎日食べた→赤ちゃんのアトピー発症率7%
プレママが納豆を毎日は食べなかったか、まったく食べなかった→19%

プレママがバターを毎日食べた→35%
プレママがバターを毎日は食べなかったか、まったく食べなかった→17%

のだそうです。
キャッチーな見出しをつけるなら、

洋食派のママから生まれた赤ちゃんがアトピーになる確率は、和食派のママから生まれる赤ちゃんの、なんと5倍!

という感じになるのかな?
ただし、同日の夕刊によると、

納豆の成分のレバン、バターに含まれるパルチミン酸が、発症に関連している可能性があるという。

とのことで、洋食、和食と安易に一般化できなさそうです。
他方で、同日の夕刊は続けて、

下条直樹准教授は
「妊娠中の食生活とアトピー発症の関連はよくわかっていない。
納豆をよく食べる人は和食の献立が多いなど、様々な要因が関連している可能性がある。
バランスよい食事を取ることが大切だ」
と話す。

としています。
下条直樹准教授は、千葉大学医学部の下条直樹准教授のことですね。

ここを読むと、洋食より和食のほうがアトピーになりにくいように思えます。
妊娠中は洋食を控えたほうがいいのかしら?

一方、日本アレルギー協会のアレルギー情報館というページからダウンロードできる

「よくわかるアトピー性皮膚炎」(2012年1月31日 第4版発行(新版))48ページには、

「かつて日本では、妊娠中の母親の食物制限には予防効果があると信じられていました」
(しかし)
「妊娠中の母親が食物制限を行っても、(子どもの)アトピー性皮膚炎の発症予防に効果はない」

と書かれています。
エッ?
千葉大の研究は今の通説を覆すものなの?
ということは、今後の研究の進展によって、

「やっぱり、元に戻って、妊娠中の母親の食物制限には予防効果があるみたいっす!
すいませんでした!」

みたいなことになっちゃうんだろうか……。

おまけに、同リーフレットの同ページには、

「妊娠したお母さんは、不要な食物制限をするのではなく、バランス良く食べることをお勧めします」

そりゃ、そうだけどさあ……。
その「バランス」がわからないから、みんな困ってるんじゃないですかね。

研究が進むのはとても良いことですが、今まさに子育てしている私たちは、研究の成果が出るまで待っていることはできません。
だって、今晩も子どもにご飯を食べさせないといけないのですから。
ほんとに悩ましいです。

このサイトの

プレママ(妊婦さん)と授乳ママのための献立365日も100%の正解であるわけはなく、1つの実践例に過ぎません。
そのようなものとして役立てていただけたら嬉しいです。

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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