プレママ日記

別の助産院を見学(25週3日)

 両親学級(両親学級(25週3日)を見てください)の後、昼食をとってから、別の助産院を見学しました。
 建物は古い。
 築30年とか40年とか、そんな感じ。
 でも、(たぶん昔の建築だからこそ)広々としています。
 たとえば、話を伺った分娩室。
 12畳くらいの和室で、床の間もありました。
 なんだかとっても、居心地が良かったです。

 院長先生のムードも、今かよっている助産院とずいぶん違いました。

 今かよっているところの院長先生は、お産で定評のある病院の婦長さんをしていた方で、口調もてきぱきしています
 そういえば、両親学級でも、看護士や助産師の妊婦さんが何人もいました。
 今考えると、
〈同業者から見て安心できるタイプの院長先生なのかな〉
 反面、普通の妊婦目線で言うと、ドライな印象もちょっとだけあります。

 この日見学したところの院長先生は、元々堅めの仕事をしていて、第一子を出産した後、看護学校、助産師の学校に入りなおして助産師になったという、珍しい経歴をお持ちの方。
 それだけに、助産師としての仕事のやりかたにも、ご自分の経験が100パーセント反映されていて、いい意味で素人っぽいと感じました。
 なんというか、職場の女性上司が、無茶苦茶お節介の世話焼きで……みたいな雰囲気。
 何を言いたいかと言うと、助産院は、要は個人商店。
 院長個人のキャラクターに依存する部分が大きいんじゃないか、ということです。
 そして、勤務している助産師も、雇い主である院長のキャラクターを反映しているはず。

〈病院以上に、助産院は個性があるのかもしれない〉
と、ようやく気がつきました。
 ただ、その個性というのは強烈に感じられるものではありません。
 どこもお産をする施設なわけで、必要な設備は似たり寄ったり。
 一歩足を踏み入れただけで感じとれるインテリアショップの個性とは、わけが違います。
 いくつか助産院を見学して、頭の中で比較して、やっとわかる程度の微妙なものだと思います。
〈もっと早い時期に、いろんな助産院を見学するべきだった~〉
 すでに妊娠7か月になっているかあさまは、激しく後悔しました。

助産院で初健診(25週0日)

 ついにこの日がやってきました。助産院での初健診。
 助産所見学(8週2日)以来ですから、4か月ぶりでしょうか。
 見学のときは入院室で話を聞きましたが、この日はいよいよ診察室へ。

 期待に満ち満ちて足を踏み入れると、いろんな荷物が所狭しと並んでいます。
 ん?
「どこでもいいよ~」
という声に、我に返り、とりあえず、奥へ進みます。
 薄汚れたヨガマットのようなものがあったので、そこに腰を下ろしました。
 さらに奥には、簡易ベッドのようなものが。
 荷物が並んでいるあたりをよく観察すると、板の上に荷物が並んでいます。
 どうやら、下に水中出産用のプールがあるようです。
 やや雑然としていて、落ち着きません。
〈こんなところで内診とかもするのかなあ〉
 ちょっと不安になりました。

「はい、これ書いてね~」
 問診票を渡され、記入。
 書き終わって、問診表を渡すと、ペラペラと紙をめくり、
「体重増えすぎだね~」〈え? あんた、誰?〉
 目の前にいるのは、20代半ばくらいの女性です。
 さっきから、
「どこでもいいよ~」
とか、
「はい、これ書いてね~」
とか、この人、なんかなれなれしいなあ、と不快に思っていたら、どうも助産師みたいです。
 しかも、この人が問診をするみたい。
〈院長先生じゃないの?〉
〈やだ!〉
と思いましたが、まだ何をされたわけでもありません。
〈もう、いい年の大人なんだから、落ち着いて〉
と自分に言いきかせ、ぐっと我慢します。

 で、体重の話です。
「間食してる?」
 まったくしていないわけではないので、
「はい」
と答えます。
「ポテトチップスを食べてる?」
 食べたことはあるので、
「はい」
と答えます。
「パンは食べてる?」
 パンは好きでよく食べているので、
「はい」
と答えます。

 おなかを見せるように言われました。
 触って、
おなかが冷たい。胃が冷えてるのが気になるなあ」
〈まさか! あれだけ冷え対策していたのに……〉
 ショックでした。
〈あなたの手が冷たいんじゃないの?〉
と毒づきたくなりましたが、そうではなさそうです。
 だって、あとで院長先生もいるときに、パンの話になって、
「くるみとライ麦のパンが好きなんです」
と言ったら、院長先生が、
「くるみはアブラよ~。それにパンには砂糖がいっぱい入っているの。
 それから、イースト(イーストフードのことだと思われますby渡辺リエラ)は体を冷やすのよ。
 食べるなら、砂糖の入っていない、天然酵母の全粒粉のパンね」

〈そろそろ食事制限(助産所見学(8週2日)その2を見てください)をきっちり守ったほうがいいかなあ~〉
なんて、のんきに考えていたかあさまです。
 今ごろになって、そんなこと言われても、困ります。
〈4か月もほったらかしにしておいて、それはないでしょ〉
というのが、そのときの正直な気持ちでした。

 それから、問診をした若い助産師。
 もう1年以上前のことですから、細かいやりとりは忘れちゃいましたけど、無神経な人だな、と思いました。
 だって、外出中の院長先生に、電話で私の状態を報告しているとき、
「~神経質になってるみたいで~」
と、平気で口にしたんです。
 本人の目の前で、そんなこと言うか?
 本当に神経質な人だったら、逆上するんじゃないの?

 あと、かあさまが、
「昨日ジンジャエールを飲みました」
と言ったら、毎日ジンジャエールを飲んでいると勘違いしていたので、早とちりする人なんだな、とも思いました。

 期待が大きかっただけに失望も大きく、よどんだ気分で家路につきました。

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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