プレママ日記

初生オケ(10週0日)

 バレエ団に所属する友人が出演する公演を観に行きました。
 演目は「くるみ割り人形」
 子どもが主人公で、きれいな音楽、わかりやすいストーリー。
 みーちゃんたーちゃんのバレエ初体験にぴったりです(まだ視覚は発達していないし、耳も聞こえないはずなんですけどね)。

 ホールに到着すると、なんと、オケボックスが。
 みーちゃんたーちゃん、10週0日にして生オケを体験!
 なんと贅沢な胎児でしょう。

 やはり生の音はからだに響いてくる感じがします。
 かあさまも、ほんわか幸せな気分になれました。
 みーちゃんたーちゃんも楽しんでくれたかな?

「会社辞めたい」(9週3日)

 とうさまが、
「会社辞めたい」
とつぶやきました。
 本気で言っていると、かあさまはわかっています。
 でも、かあさまはフリーになったばかりで、収入は安定していません。
 それどころか、つわりもあるし、出産まで仕事を休みたいくらいです。

 なのに、とうさまが会社を辞めてしまったら……。
 すぐに希望通りの転職ができるとはかぎりません(実際、できなかった)。
 貯金でつなぐとしても、出産費用、みーちゃんたーちゃんのための買い物など、出費がかさみます。
 子どもが生まれるとなると、予想外の出費もあるかもしれません(実際、あった)。

 かあさまは、
〈せめて、みーちゃんたーちゃんが出てくるまで、待てよなー〉
と思いましたが、いきなり言うと、角が立ちそうです。

 ちょうど「拝啓、父上様」というタイトルのテレビドラマを観ていたので、それにひっかけて、
「拝啓、みーちゃんたーちゃん。とうさまが壊れました。敬具。かあさまより」
と、手紙を書くしぐさをしながら言いました。

 思いつめた表情の敵(とうさま)も、プッと吹き出しました。
 そこをねらって、
「辞めるな、とは言わないよ。でも、せめて、みーちゃんたーちゃんが出てくるまでは、待って」
と釘をさしました。

 20代のころの私が、もし妊娠中にそんなことを言われたら、不安でたまらなくなったと思います。
 思い悩んで、切迫流産、なんてことになっていたかもしれません。

 事態の深刻さは同じでも、不安な気持ちとうまく付き合えるのは、年の功かな。
 これも、“高齢”出産のメリットと言えそうです。

プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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