「鮫島有美子の四季」(歌うぞ(36週6日)を見てください)は、やはり大人向き。
素直に子ども向きのものを買うべきだと、気がつきました。
そう、童謡です。
CDショップで見比べて「決定版 よいこの童謡」というのを買いました。
決め手は……パッケージのイラストがかわいかったことかな。
童謡のCDはいっぱいありますので、どれがいいかな、と考えはじめると、いつまでたっても決められません。
まずはフィーリングで決めていいんじゃないかな。
だいたいどれでも同じだと思いますし。
厳密に言うと、違うんですけどね。
〈こっちのCDのこっちの歌い手さんより、あっちのCDのあっちの歌い手さんのほうが、歌の雰囲気がよくわかるな〉
何度も何度も、繰り返し聴くうちに、そんなことに気がつくようになりますが、それはだいぶ先の話です。
さて、童謡を聴くなんて、自分の子ども時代以来。
みーちゃんたーちゃんが生まれたら、いっぱい童謡を聴かせてあげたり、歌ってあげたりするつもりでしたが、いざ知っている童謡を思い浮かべると……意外と出てきません。
やっと思いついても、歌詞が、なかなか思い出せません。
これは、事前におさらいしておいたほうがいいと思います。
少なくともかあさまは、生まれる前に練習しておいて、良かったと思いました。
もっと早く買って、聴きこんでおくべきだったとも思いました。
胎教にもいいと思いますよ。
ただね、深く考え過ぎる人の胎教には、かえってマイナスかもしれません。
ご注意ください!
というのも、歌詞が意外と現実的だったり、逆にシュールだったりなのです。
「さっちゃん」の3番、ご存じですか?
さっちゃんが遠くへ行くみたいだけど、
「ちっちゃいから ぼくのこと わすれて しまうだろ」
ですって。
「ぼく」も子どもだろうと思いますが、そんな小さいうちから、ひとから忘れ去られることの哀しみを知っているのです。
「ちいさい秋みつけた」は、必ずしも子ども向きの歌というわけではないと思いますが、
「おへやはきたむき」とか、
「うつろなめのいろ」とか、
ものすご~く暗い。
「神田川か!」
と突っ込みたくなりました。
「いぬのおまわりさん」では、まいごのこねこちゃんは迷子のまま。
今も、
「ニャン ニャン ニャンニャーン」
と鳴いているのでしょうか。
せつないです。
極めつけは「やぎさんゆうびん」。
しろやぎから来た手紙を、くろやぎは読まずに食べて、
「さっきの てがみの ごようじ なあに」
と手紙を書いて、その手紙を、しろやぎは読まずに食べて、また手紙を書いて……。
しろやぎとくろやぎは、手紙を書けども、書けども、永遠に意思疎通できないのです。
なんとシュールな歌詞なのでしょう。
子どもの世界って、けっこうコワイですねえ。
もうすぐそこへ踏み込むのかと思うと、ドキドキするのでした。
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