プレママ日記

入院したのに……(35週1日)

 助産院に産前入院したかあさま。
 部屋は出産後、入院するのと同じ部屋。
 家具は、ベッドと1人用のソファ、ちゃぶ台みたいな小さなテーブルしかありません。
 もちろん、テレビもパソコンも本もなし。
 何もない部屋での生活がはじまりました。

 6時に夕食が運ばれてきて、1人で食べます。
 おいしい。
 身体にもよい。
 それに、らくちんです。
 壁を見ながら食事をするのはちょっと味気ないが、まあ、いいか。

 お風呂に入って、9時くらいに寝る態勢に入ります。
 なんと、規則正しい生活!
 我ながら、うっとりします。

 ところが、です。
 部屋の外が騒がしくて、目が覚めました。
 なんと、お産がはじまってしまったのです

 かあさまが寝ていた部屋は2階にあります。
 お産は通常、1階にある分娩室(広~い和室)で行われます。
 産後落ち着いてから、2階の入院室(6畳くらいの和室・洋室)に移動するのです。

 ところが、痛みがあったか何かで早めに入院して、2階の一室で寝ていた妊婦さんの陣痛が、突然はじまってしまいました。
 その日は、お産があったばかり。
 分娩室では、大仕事を終えたばかりのママとベビーが眠っています。
 2階の入院室で、そのままお産をすることになりました。

 彼女の部屋はかあさまの部屋の斜め前でした。
 最初は、遠くで助産師さんがしゃべっているな、という程度。
 かあさまは、
〈はじまったんだ~〉
と考えながら、うとうとしていました。

 しかし、やがて彼女はトイレに移動しました。
 トイレに行きたかったのか、狭い空間に閉じこもりたかったのか。
 陣痛の間、トイレにこもる人は多いらしいですが、彼女もそのタイプだったわけです。
 ただ、付き添っていたダンナさまは、心配でしょうがない。
 コンコン。
 トイレのドアを叩いては、
「○○、大丈夫?」
 トイレの中の人は、無言だったり、うめき声を上げたり。

 運の悪いことに、トイレはかあさまの部屋の隣り。
 やりとりは丸聞こえ、というより、まるで同じ部屋にいるかのような臨場感。
 これじゃあ、寝られません。

 お産は数時間で、無事終了しました。
 超安産です。
〈よかった~〉
と思いながら、かあさまは眠りにつきましたが、もう、明け方に近い時間になっていました。

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プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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