プレママ日記

入院する(35週1日)

 この日の妊婦健診の結果次第で、3日間の入院を命じられることになっていました。
 3日分の着替えやタオルを詰め込んだキャリーバッグを引きずって、助産院へ。
 さあ、健診です。

 かあさまのふくらんだ足をさすり、お灸を据えながら、院長先生が言いました。
「なんとなく良い方向に向かっている気がする」
 うんうん。わかります。
「私も、底のときに比べて良くなっている気がするんです」
「そうでしょ。もちろん、まだまだむくんでいるし、状態は悪いんだけど、良くなりつつある気がするの、ずっと見ていないとわからないことだけど。『ぜひとも入院して』という状態ではないわね」
 やったあ! と喜ぶべきところなのに、拍子抜けしてしまった、と言うか、正直言ってあまり嬉しくありません。
 だって、入院になってもいいように、返信すべきメールにすべて返信をし、冷蔵庫の中の野菜を食べ尽くしたうえ、重いキャリーバッグをズルズルと引っ張って来たんですもの。
 このままキャリーバッグを引きずって帰っても、冷蔵庫の中に夕飯の食材はありません。
〈帰ったら、買い物からやり直しか……〉
 気が重いです。

 そんな、嬉しいような、残念なような、複雑な気分のまま、助産院の一室でアロマトリートメントを受けました。

 で、思ったのは、入院しよう、ということ。
 入院で、劇的にむくみが解消できるとは、率直に言って、思いません。
 でも、テレビもパソコンも本も何もない部屋で、正しい食事付きの(しかも、自分で献立を考えたり、あれこれ悩みながら作ったり必要がない!)規則正しい朝型の生活を送ってみたい、と思ったんです。

 助産院を移ってから、院長先生にたくさん生活上のご注意をいただいて(新しい助産院の初健診(27週6日)を見てください)、守る努力はしていますが、長年の生活習慣を変えるのは、なかなか難しい
 「6時夕食10時就寝」をめざして頑張っているけど、「7時夕食11時就寝」がせいぜい。
 朝日とともに目覚めるなんて、夢のまた夢です。
 お腹が重くてしんどいから、毎日2時間は歩けていない。
 けっこう、甘い物、油っこい物も食べている。
 買い物や家計簿があるから、パソコンゼロにはできない。

 なかなか生活習慣を変えることのできない、ダメダメな自分がイヤで、なんとかしたい、という気持ちがありました。
 入院は、自分を変えるいい機会かもしれない、と考えたのです。

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プロフィール

渡辺リエラ
1969年東京生まれ。1988年東京大学文科1類入学。1992年東京大学法学部卒業。出版社勤務、専業主婦を経て、現在、別名義にて大学講師などとして活動中。2007年7月第1子「みーちゃん」誕生。
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